HCUの特徴、看護師の仕事、適性・スキル、給料アップ法|看護ラボ kango-labo.com

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HCUの特徴、看護師の仕事、適性・スキル、給料アップ法

HCUの特徴、看護師の仕事、適性・スキル、給料アップ法

HCUはICUと一般病棟の中間に位置する部署で、集中ケアと一般病棟に戻るための日常生活援助がHCUの看護師の仕事内容になります。

 

HCUで働くメリットは「高度な医療を学べること」、「急変対応が得意になること」、「コミュニケーションを取りながら働けること」の3つです。

 

HCUのデメリットは「患者さんからストレスをぶつけられる可能性があること」、「忙しくて夜勤が多いこと」、「精神的なプレッシャーがあること」の3つになります。

 

HCUを選ぶ時には、「ICUと併設型なのか」、「独立型なのか」をチェックし、「どんな患者さんが多いか」を確認しておきましょう。

 

HCUの給料は一般病棟よりはやや高いものの、特別に高いというわけではありません。

 

HCUで給料アップを目指すなら、集中ケア認定看護師やBLS・ACLS、3学会合同呼吸療法認定士の資格を取得すると良いでしょう。

 

1.HCUの特徴

HCU(High Care Unit=高度治療室)は、重症で看護度が高い患者さんが入院する病棟ですが、ICUよりも重症度は低く、ICUと一般病棟の中間的な位置づけとなっています。

 

ICUを退室できる状態にまで回復はしているけれど、一般病棟に行くにはまだ不安という患者さんが入院するところがHCUなのです。

 

そのため、HCUは準ICUと呼ばれることもあり、ICUの後方病棟として使われることが多くなっています。

 

ただ、HCUに入院する患者さんはICUを退室してきた人ばかりではありません。

 

一般病棟で状態が悪化し、一般病棟では管理するのが困難になった場合も、HCUに入室することもありますし、救急外来からの緊急入院の患者さんがHCUに入室することもあります。

 

HCUはこのような特徴があるため、オープンフロアになっていることが多く、看護師配置は4:1と決められています

 

ICUの看護師配置は2:1、急性期病棟の看護師配置は7:1であることを考慮しても、HCUはICUと一般病棟の中間に位置していると言えるでしょう。

 

また、HCUは「月平均夜勤時間72時間以下」という診療報酬の要件からは外れていますので、夜勤の制限はありません

 

2.HCUの看護師の仕事内容

HCUの看護師の仕事内容

HCUの看護師の仕事内容は、「高度な集中ケア」と「一般病棟への復帰に向けた日常生活援助」の2つになります。

 

HCUはICUの後方施設という位置づけではあるものの、まだまだ患者さんの重症度は高く、集中治療が必要な状態です。

 

そのため、HCUでもICUと同じような高度な医療が行われます。

 

看護師は患者さんの呼吸・循環・意識レベル・In/Outバランスを注視して、全身管理を行い、異常の早期発見に努める必要があります。

 

HCUの看護師は、集中ケア以外に日常生活援助も重要な仕事になります。

 

HCUの患者さんは一般病棟へ移動するための準備段階に入っています。

 

そのため、自立できるように、食事や排泄、保清、リハビリなどの援助を行います。

 

この日常生活援助の比率がICUの看護師よりも多いことが、HCUの看護師の仕事の特徴と言えるでしょう。

 

3.HCUで働く看護師のメリット

HCUで働く看護師のメリット

HCUで働く看護師のメリットには、「高度な医療を学べること」、「急変対応が得意になること」、「コミュニケーションを取りながら働けること」の3つです。

 

HCUの看護師には、ICUと一般病棟の良い部分を集めたメリットがあるのです。

 

3-1.高度な医療を学べる

HCUの看護師のメリットの1つ目は、高度な医療を学べることです。

 

HCUは高度治療室ですから、専門性の高い高度な医療が行われています。

 

HCUには、心臓血管外科や呼吸器外科の大手術を終えて、ICUを退室してきた患者さんや、一般病棟では管理が難しい人工呼吸器をつけた患者さん、救急搬送されてきて集中治療が必要な患者さんが入院していますので、HCUで働けば、最先端の高度な医療を学ぶことができるのです。

 

また、どの診療科でも役立つような汎用性の高い看護技術を一通り経験できるのもHCUで働く看護師のメリットと言えます。

 

3-2.急変対応が得意になる

HCUの看護師のメリットの2つ目は、急変対応が得意になることです。

 

HCUでは重症な患者さんが多いので、どんなに異常の早期発見に努めていても、急変することが度々あります。

 

急変対応は経験が物を言いますので、HCUで働いていると、自然と急変対応が得意になるのです。

 

一般病棟で働いている看護師さんの中には、患者さんが急変すると、「どうして良いかわからない」、「気持ちばかりが焦ってしまって、結局は何もできない」という人も多いと思います。

 

HCUで働いていると、急変に当たる頻度が多いので、嫌でも急変に慣れていき、どんな急変でも落ち着いて対応できるようになります。

 

そして、いつの間にか、急変対応が得意になっているのです。

 

3-3.患者さんとコミュニケーションを取りながら働ける

HCUではICUとは違い、患者さんとコミュニケーションを取りながら働くことができます。

 

集中ケアにも興味はあるけれど、患者さんと会話をしながら働きたいという看護師さんにHCUはおすすめです。

 

ICUは重症度が高すぎて、意識がない患者さんが多く、患者さんとコミュニケーションを取りにくいというデメリットがあります。

 

でも、HCUはICUほど重症度が高くないので、意識がある患者さんも多く、患者さんとしっかりコミュニケーションを取れることが多いのです。

 

4.HCUで働く看護師のデメリット

HCUで働く看護師のデメリット

HCUで働く看護師のデメリットは、「患者さんからストレスをぶつけられることがあること」、「忙しくて夜勤が多いこと」、「精神的なプレッシャーがあること」の3つです。

 

4-1.患者さんからストレスをぶつけられることも

HCUで働いていると、患者さんからストレスをぶつけられることがあるので、HCUの看護師は精神的なストレスが溜まりやすくなります。

 

HCUは一部の感染症用の個室を除くと、基本的にオープンフロアの造りになっています。患者さんのプライバシーよりも治療や安全を優先するためです。

 

ただ、HCUの患者さんは意識がある人が少なくありません。

 

意識がある人がオープンフロアに入院していると、プライバシーがないので、大きなストレスを感じます。

 

また、意識があるのに、思うように動くことができないこともHCUの患者さんが感じるストレスの1つです。

 

そのストレスを看護師にぶつけてくることがあるのです。

 

それを受け止めて精神的なケアをすることも、HCUの看護師の仕事ですが、いくら仕事とは言っても患者さんにストレスをぶつけられたら、看護師でもストレスがたまりかねません。

 

4-2.忙しくて夜勤が多い

忙しくて夜勤が多いことも、HCUの看護師のデメリットです。

 

HCUでは重症な患者さんが多く、24時間体制で治療を行いますし、急変や緊急入院が多いのでとても忙しいです。

 

また、一般病棟のように月平均72時間の夜勤時間の制限がないので、夜勤回数も月に4回とは限らずに、月に6回以上あることも多く、生活リズムが乱れやすくなります。

 

4-3.精神的なプレッシャーがある

HCUは重症な患者さんが多いので、HCUの看護師は精神的なプレッシャーを感じながら働くことになります。

 

集中治療を行うほどの重症な患者さんの場合、たった1つの小さなミスが、患者さんの命を奪う可能性があるのです。

 

そのため、ミスをしないように、患者さんの些細な変化を見逃さないように、HCUの看護師はいつも緊張感を持って働かなければいけませんので、精神的なプレッシャーを感じるのです。

 

5.HCUの看護師に必要なスキル

HCUの看護師に必要なスキルは、「観察力」と「コミュニケーションスキル」、「体力」、「好奇心・探求心」の4つです。

HCUの看護師に必要なスキルは、「観察力」と「コミュニケーションスキル」、「体力」、「好奇心・探求心」の4つです。

 

ただ、これらのスキルは絶対に必要というわけではなく、HCUで働きながら身に着けていけば良いので、「このスキルを持っていないから、HCUで働けない」というわけではありません。

 

5-1.観察力

HCUの看護師に必要なスキルは、観察力です。

 

HCUの患者さんは重症で、いつ急変してもおかしくありません。

 

ただ、看護師が患者さんをしっかりと観察して、「あれ?なんかおかしいかも」とか「血圧が下がってきたかな」などの小さな変化を見逃さず、その変化に対してきちんと対応すれば、急変を未然に防ぐことができます。

 

そのため、HCUの看護師は優れた観察力を持っていないといけないのです。

 

5-2.コミュニケーションスキル

HCUの患者さんは意識がある人もいますので、患者さんとしっかりとコミュニケーションを取ってケアをしなくてはいけません。

 

特に、意識がある患者さんにオープンフロアでケアを行う場合、患者さんへの説明が必要ですし、精神的なケアが必要になります。

 

また、HCUに入院している患者さんの家族は「一般病棟ではなく、HCUに入院した」ということに「重篤なのかも」、「死ぬのかも」という不安を持っていますので、適切な情報提供を行い、精神的なケアを行います。

 

そのため、HCUの看護師はコミュニケーションスキルが必要になるのです。

 

5-3.体力

HCUの看護師は体力も必要です。

 

体力がない人がHCUで働くと体調を崩してしまう可能性があります。

 

HCUはとても忙しい部署です。それに加えて、夜勤も多くなります。

 

さらに、ADLが低い患者さんばかりですので、体位交換やオムツ交換などの力仕事が多くなります。

 

そのため、HCUで働く看護師は、体力がないといけないのです。

 

5-4.好奇心・探求心

HCUでは最先端の医療が行われていますし、入院する患者さんの診療科は幅広いので、常に勉強をし続けなければいけません。

 

そのため、HCUで働く看護師は好奇心や探求心が必要になります。

 

好奇心や探求心があれば、新しい治療法や医療機器が導入された時でも、積極的に学ぼうと思えます。

 

また、診療科が幅広くても、それを苦にせず、どんどん学んでいくことができます。

 

そのため、HCUの看護師さんは好奇心旺盛で探求心がある人が向いています。

 

6.HCUの求人を選ぶ時のポイント

HCUの求人を選ぶ時のポイント

HCUの求人を選ぶ時のポイントは、「ICUと併設なのか」と「どんな疾患の患者さんが多いのか」の2つに注目しましょう。

 

そうすると、あなたにとって理想のHCUの求人を探すことができるでしょう。

 

6-1.ICUと併設かどうか

HCUの求人を選ぶ時には、ICUと併設しているHCUなのか、HCUが独立している部署なのかをチェックしましょう。

 

病院によってHCUをICUの一部と位置付けて「準ICU」としているところもありますし、HCUが完全に独立したユニットとしてICUとは区別しているところもあります。

 

ICUと併設されたHCUの病院を選ぶと、ICUの看護師として働くことになりますので、ICUの患者さんもHCUの患者さんも看ることになります。

 

独立したHCUだと、HCUの患者さん専門になります。

 

HCUも興味があるけれど、もっと重要な患者さんも看たいという場合は、ICU併設型のHCUを選びましょう。

 

集中ケアもやりたいけれど、きちんと患者さんとコミュニケーションを取りたいという人は、独立型のHCUを選ぶと良いでしょう。

 

6-2.どのような患者さんが多いか

どのような患者さんが多いかも、HCUを選ぶならチェックしておきましょう。

 

オペ後にICUから一般病棟へ移る前のワンクッションとして入院している患者さんが多いのか、救急搬送の患者さんが多いのか、一般病棟で増悪したからHCUへ移ってきた患者さんが多いのかによって、看護師の仕事も少し変わってきます。

 

オペ後のICUから移ってきた患者さんが多い場合は、オペ後の看護が基本となります。

 

ICUを出られる状態にまで回復していますので、重症度はそこまで高くはないでしょう。

 

救急搬送の患者さんや増悪した患者さんが多いと、比較的重症度が高く、どんな疾患の患者さんが入院するのかが予測できないので、大変ではあるものの、看護師としてスキルアップしやすいと思います。

 

7.HCUの給料と給料アップ方法

HCUで働きながら給料をアップさせるためには、キャリアアップをしましょう。

HCUの看護師の給料は特別に高いというわけではありません。

 

HCUで働きながら給料をアップさせるには、キャリアアップすると良いでしょう。

 

7-1.HCUの給料

HCUの看護師の給料は、一般病棟よりもやや高めになりますが、HCUだから特別に高いというわけでありません。

 

HCUでは危険手当やICU手当(HCU手当)が数千円程度つくことがあります。

 

また、一般病棟よりも夜勤回数が多いので、夜勤手当が多めになります

 

そのため、経験5年の看護師で月収30〜35万円、年収は500万円前後がHCUの看護師の給料の目安です。

 

7-2.HCUでの給料アップ方法

HCUで働きながら給料をアップさせるためには、キャリアアップをしましょう。

 

HCUで役立つ看護師の資格は、「集中ケア認定看護師」や「BLS・ACLS」、「3学会合同呼吸療法認定士」などがあります。

 

これらの資格を取得すれば、自動的に給料が上がるというわけではありませんが、資格を活かして働いていけば、給料アップにつながります。

 

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師は、日本看護協会が認定している資格で、ICUやHCUなどのクリティカルケア領域に必要な最新の幅広い知識・技術を持ち、優れた看護実践能力を中心に臨床現場で役割モデルを果たせる看護師のことです。

 

集中ケア認定看護師になるためには、看護師の臨床経験が5年以上あり、次の3つの条件を満たす必要があります。

 

  1. 通算3年以上、集中ケア部門、または小児集中ケア部門(手術室・NICUは除く)での看護実績を有すること
  2. 疾病、外傷、手術などにより高度に侵襲を受けた患者の看護を5例以上担当した実績を有すること
  3. 現在、集中ケア部門で勤務していることが望ましい

 

この条件を満たし、認定看護師教育機関で630時間(+30時間)の研修を受け、認定試験に合格すると、認定看護師になることができます。

 

病院によっては認定看護師の資格取得支援制度があります。

 

支援制度を使って資格を取る場合、病院に籍を置きながら、基本給の支給や学費の一部負担などの経済的支援をうけつつ、認定看護師の資格を取得することが可能です。

 

BLS、ACLS

アメリカ心臓協会(AHA)

BLSやACLSはアメリカ心臓協会(AHA)が開発した救命処置方法です。

 

BLSもACLSも、HCUでは必要な知識・技術ですので、この2つのコースを受講しておいて損はないでしょう。

 

BLSはBasic Life Supportの略で一次救命処置と訳されます。BLSでは気道確保、胸骨圧迫、人工呼吸、AED(除細動)を使った救命処置方法を学びます。

 

ACLSはAdvanced Cardiovascular Life Supportの略で二次救命処置と訳されます。

 

気管挿管や薬剤投与などの高度な心肺蘇生法を学びます。心停止時の救命処置だけではなく、重症不整脈や急性冠症候群、急性虚血性脳卒中の初期治療も網羅しています。

 

3学会合同呼吸療法認定士

3学会合同呼吸療法認定士

3学会合同呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会が合同で認定している資格です。

「3学会合同呼吸療法認定士」認定制度

 

呼吸療法の実施や呼吸療法に用いる機器の管理など呼吸療法に関する専門的な知識・技術を持ったと認められた者に与えられる資格になります。

 

3学会合同呼吸療法認定士になるには、看護師経験が2年以上あり、過去5年以内に認定委員会が認める学会や講習会に出席し、12.5点以上の点数を取得する必要があります。

 

その上で、認定講習会を受講し、認定試験に合格すると、3学会合同呼吸療法認定士になることができるのです。

 

まとめ

HCUの特徴や看護師の仕事内容、メリットやデメリット、必要なスキル、求人を選ぶポイント、給料や給料アップ方法をまとめました。

 

HCUは、ICUと一般病棟の良いところを集めたような職場ですので、集中ケアに興味があるけれど、患者さんとも会話しながら働きたいという人にはおすすめの部署と言えるでしょう。

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