ERの看護師の給料と求人、いいERの探し方
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
ERの給料
ERでの仕事に興味を持ち、ERで働いてみたいと思っても、ERでの給料がどのくらいなのか大きなポイントですよね。ERのお給料はどのくらいなのでしょう?
ERがある病院は病床数が多く、その地域の中核を担っているような病院がほとんどです。病院の規模が大きければ大きいほど、看護師の給料は高い傾向にありますので、基本給は平均より高いことが多いと思います。
また、大病院は福利厚生もしっかりしていて、ボーナスが4〜5ヶ月分と平均以上に支給されるところも多いんです。
次に諸手当についてですが、ERで働くと「救急手当」や「危険手当」が数百円〜数千円つくこともあります。また、ERは夜勤回数が多いので、一般病棟に比べると夜勤手当が多くなりますが、残業時間は少ないので、残業手当はあまりもらえません。
そのため、ERで働いた場合の給料は、平均よりは高いものの、大病院の一般病棟でもらえる給料とほぼ同じであり、ERだからといって特別に高いということはありません。
少しでも給料アップを目指すなら、夜勤手当が高い病院を選ぶと良いでしょう。夜勤手当は2交代制で1回平均1万円程度ですが、1万5000円以上のところもあります。夜勤が多いERだからこそ、夜勤手当の額にはこだわりたいですよね。
どんなERがおすすめ?
ERといっても、実は色々なタイプがあります。一般的なER(救命救急センター)のほかに、より重症な患者さんを専門に扱う高度救命救急センター、小規模な施設の新型救命救急センター(地域救命救急センター)があります。
高度救命救急センターだと、重症の患者さんが多いだけでなく、ドクターヘリがあるという特徴があります。また、広範囲で重症な熱傷患者を取り扱う熱傷センターが併設されているかどうかの違いもあります。
最近増加傾向にあるのが、北米型のERシステムを採用している救命救急センターです。通常の救命救急センターは三次救急のみを扱っていて、一次救急、二次救急は救急外来でそれぞれの診療科のドクターが対応するのですが、北米型のERシステムだと、一次救急・二次救急・三次救急の区別なくERドクターが初療を行って、自宅で様子観察になるか、一般病棟に入院するか、救命病棟に入院するかを決めるシステムです。
軽症から重症まで様々なタイプの救急患者を看たい場合は、北米型のERシステムを採用している救命救急センターを、とにかく重症患者を看たい場合は高度救命救急センターを選ぶと良いでしょう。
また、ドクターヘリなどに興味を持っている人は、離島がある地域や過疎化などが進んで地域医療が充実していない地域にある高度救命救急センターを選ぶとドクターヘリの出動回数は多くなります。
ERの求人はどこで探す?
ERはドラマなどの影響で、看護師さんからの人気が高い職場です。そのため、競争率が高く、ERへの異動希望を出してもなかなか配属されないことも珍しくありません。
では、ERで働きたい場合はどうすれば良いのでしょう?ERのある病院を自分で探して、ERでの勤務希望を出すこともひとつの方法ですが、より確実にするためには、転職支援サービスを利用すると良いでしょう。
担当のコンサルタントにERで働きたい旨と伝えておけば、希望の病院でERの欠員があり、求人が出たときに優先的にその求人を紹介してくれるでしょう。また、採用時にER配属を確約してくれるように先方の病院と交渉もしてくれます。
また、北米型ERシステムを採用しているか、熱傷センターは併設されているか、1日の救急搬送件数はどのくらいか等ERを選ぶ上で重要なポイントも、担当コンサルタントに聞けばすぐにわかります。
ERでの勤務を希望する看護師さんは、一度転職支援サービスを利用してみてはいかがでしょうか?
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