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手術室看護師のやりがい、目標、キャリアアップの資格、不安

手術室看護師の不安、やりがいや目標、キャリアアップの資格とは何か

患者との関わりが少ない手術室

手術室では、患者さんと関わる時間が限定されています。

 

そのため、手術室で働いても、やりがいや目標を見つけられず、不安を感じる看護師さんもいます。

 

病棟では入院から退院まで、患者さんと関わりを持つことが出来ますので、病状が悪い状態で入院してきて、治療や看護によって、少しずつ回復していく姿を見ることができます。

 

また、歩いて元気に退院していく姿を見送ることもできますね。

 

看護師としては、自分たちの看護で患者さんが回復しているのを実感できたり、退院する姿を見送ると、やりがいを感じることができます。

 

患者さんと関わる時間も急性期病棟だと平均2週間前後、療養型病棟なら最低でも数ヶ月、長ければ数年以上にわたります。

 

でも、手術室では入室から退室までの数時間しか関わりを持つことができません。短い手術なら1時間以内です。

 

しかも、手術中は麻酔がかかっていて、全身麻酔の場合は意識がありませんので、「病棟での患者さんと関わる」とはわけが違います。

 

手術後の経過は分かりませんし、退院する姿を見ることもできません。

 

病棟と手術室は、このような違いがあるため、手術室の看護師はやりがいや目標を見つけられないと思っている人は多いと思います。

 

でも、手術室の看護師もやりがいを持って働けますし、目標を見つけることができます。手術室の看護師のやりがいや目標を説明していきます。

 

手術室看護師のやりがいは何か?

手術室看護師には様々なやりがいがあります。

手術室看護師は、病棟看護師に比べてやりがいを感じにくいとされていますが、手術室の看護師はやりがいを感じないのでしょうか?

 

そんなことはありません。手術室の看護師だって、いろいろとやりがいを感じるんです。

 

実際にどんな時にやりがいを感じるのかを、「手術室看護師の業務に対する意識の一考察 (http://www.jsnr.jp/test/search/docs/303104001.pdf)」から外回りと器械出しの看護師、それぞれのやりがいベスト3をご紹介します。

 

外回り看護師のやりがいベスト3
意識のある患者に言葉かけ・タッチングなどで不安の軽減の援助を行う
術中、意識のある患者に安楽な体位を提供する
患者の体位固定をする場合、皮膚の損傷がないように注意を払う

 

外回りの看護師は、患者さんの安楽に関することにやりがいを感じていますね。

 

部分麻酔で意識のある患者さんは、痛みの感覚がないとはいえ、自分の身体がメスで切られて、手術をされているというのは、かなりの不安を持つはずです。

 

そういう時に看護師さんに、「大丈夫ですよ」とか「もうすぐ終わりますからね」と声をかけてもらえば、患者さんは安心します。

 

また、安楽な体位を提供することも、外回りの看護師のやりがいになります。

 

手術中は、ベッドは狭いですし、手術部位によっては、やや無理な体勢を患者さんに取ってもらうこともあります。

 

手術中は執刀医はとにかく手術を成功させることに重点を置いていますので、患者さんの安楽は後回しになります。これは、ある意味仕方がないことです。

 

そのような状況下でも、外回りの看護師は患者さんの安楽を考えて、看護を提供するんです。

 

患者さんの不安を軽減する、安楽な体位を提供できれば、看護師としてやりがいを感じることができますよね。

 

次に、器械出しの看護師のやりがいについてです。

 

器械出し看護師のやりがいベスト3
術中、器械・器材を安全に医師に手渡す
器械・ガーゼなどが体内に残存しないように観察する
術中、器械・器材を迅速い医師に手渡す

 

器械出しの看護師のやりがいを見てみると、器械出しの看護師さんは、手術を安全に進ませること、患者さんの安全を守ることにやりがいを感じていることがわかりますね。

 

器械類を安全に、迅速に医師に手渡すことで手術を安全に早く終わらせることができます。

 

器械出しの看護師がモタモタしていたら、手術はスムーズに進みません。

 

テキパキと必要なものを手渡していけば、手術はそれだけ早く進みますし、もしもの急変時も事前に予想して、準備しておけば、それだけ手術は安全に早く終わるのです。

 

器械を早く渡すだけではなく、安全に渡すことも大切ですよね。医師が誤って針刺ししたりしたら、そこで手術はいったんストップしますから。

 

手術がスムーズに安全に終わるかどうかは、器械出しの看護師のスキル次第と言えるのかもしれません。

 

また、器械やガーゼが患者さんの体内に残らないように、器械出しの看護師は観察しておかなければいけません。

 

最後に、器械出しと外回りの看護師でガーゼや器械をカウントします。

 

閉創してから「ガーゼが足りない!」と気づいて、どんなに探してもガーゼが足りない場合、患者さんの体内にガーゼが残っている可能性があります。

 

その場合、レントゲンを撮って、ガーゼが確認されれば、再手術をしなければいけません。そして、医療ミスとなりますので大問題になります。

 

そうならないためにも、器械出しの看護師は、ガーゼや器械類が患者さんの体内に残っていないかを常に目を光らせておく必要があるのです。

 

 

外回りの看護師は患者さんに安楽を提供することにやりがいを感じ、器械出しの看護師は安全を提供することにやりがいを感じるんですね


 

手術室看護師の目標はどんなことなのか?

手術室の看護師は、どんなことを目標にして働けば良いのでしょうか?

 

病棟の看護師さんは、「担当の患者さんが元気になって退院すること」を目標にしながら働いていると思います。

 

手術室の看護師は、「より難しい手術に入れるようになること」が目標になります。

 

手術室に配属になったばかりの頃は、「より難しい手術の器械出しができるようになること」が目標になると思います。

 

手術室に配属になると、器械出しの仕事から始まります。最初は簡単な手術を担当し、少しずつ難しい手術の器械出しをしていきます。

 

そして、一通りの手術の器械出しができるようになると、次は外回りの仕事をしていきます。外回りの仕事も簡単な手術から難しい手術へとステップアップしていきます。

 

手術室の看護師の目標は、病棟より具体的で、1つ1つ目標をクリアできたという達成感を得られるのです。

 

 

手術室の看護師の目標は、より難しい手術に入れるようになることです。具体的な目標がある分、達成感を得られます。


 

手術室の看護師がキャリアアップするための4つの資格

手術室の看護師がキャリアアップするための4つの資格

手術室看護師は、外回りの仕事も一通りできるようになったら、次のキャリアアップを目標に置きましょう。

 

手術室の看護師のキャリアアップの資格は次の4つになります。

 

1.手術看護認定看護師
2.手術看護実践指導看護師
3.周術期管理チーム看護師
4.滅菌技師(士)

 

これら4つの資格の中で、興味のある資格にチャレンジしてみましょう!

 

手術看護認定看護師

手術看護認定看護師

http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn

 

手術看護認定看護師は、日本看護協会が認定している資格で、手術の侵襲を最小限にして、周術期の質の高い看護を提供できると認められた看護師のことです。

 

手術看護認定看護師は手術室看護師の最高峰の資格と言えるでしょう。

 

手術看護認定看護師になるには、基本条件である看護師免許を持っていて、臨床経験が5年以上あることに加えて、まず以下の条件を満たす必要があります。

 

1.通算3年以上、手術看護分野での看護実績を有すること
2.手術看護における器械出し看護師・外回り看護師の実績を有すること
3.現在、手術看護部門で勤務していることが望ましい

 

出典:認定看護師教育機関認定要項(http://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2016/04/CN_jitumu_kijun2016.pdf

 

認定看護師になるための条件を満たしたら、認定看護師教育機関の入学試験に合格し、総時間645時間(+15時間)の研修を受けます。

 

研修を終えたら、認定試験に合格して、認定看護師として登録すれば、手術看護認定看護師になることができます。

 

手術看護認定看護師になると、手術室の看護業務の改善やスタッフの教育などに力を入れて働くことになります。

 

例えば、術前訪問・術後訪問の実施率を高めたり、看護師の針刺し防止のためにニュートラルゾーンの導入を医師側に提案したり、勉強会を頻回に開いて、自ら講師役になるなどですね。

 

手術看護認定看護師になると、ただ自分1人のスキルアップに励んでいれば良いというわけではありません。

 

看護師全員のスキルアップやより質の高い手術看護を患者さんに提供できるように、手術室全体を見て働くようになるんです。

 

手術看護実践指導看護師

手術看護実践指導看護師

http://www.jona.gr.jp/index.php

 

手術看護実践看護師は、日本手術看護学会が2014年から認定した資格で、クリニカルラダーレベルV相当の看護師の実践力があると認めるものです。

 

手術看護実践看護師は「手術看護の質の保証」と「現場で働く看護師の意欲向上」を目的としています。

 

手術看護実践看護師の資格を取るためには、次の条件を満たさなければいけません。

 

1.看護師免許がある
2.10年以内に通算3年以上、学会正会員であること
3.手術室経験が通算5年以上ある
4.受験資格ポイントを50点以上取得している
5.手術看護実践事例を2例提出する
6.クリニカルラダーレベルV認定証明書を提出する
7.申請料30,000円の納付済みの証明書と翌年度の入会振込の写しを提出する

 

出典:日本手術看護学会(http://www.jona.gr.jp/2013_04.php) 

 

これを満たして、認定審査委員会に認定されれば、手術看護実践看護師の資格を取得することができます。

 

手術看護実践指導看護師は長年手術室で働き、職場では中心的存在として、臨床で責任を果たしている手術室看護師のための資格です。

 

高いスキルを持ち、手術看護に貢献してきたけれど、様々な事情から手術看護認定看護師の資格を取得できない手術室看護師もいると思います。

 

認定看護師は半年以上の研修を受けなければいけませんし、費用も100万円以上かかりますから。

 

でも、手術看護実践指導看護師は経験とスキルがあれば、働きながらでも資格を取得できます。

 

自施設だけでなく、日本手術看護学会に「クリニカルラダーV相当の実力がある」と認められれば、自分の自信にもつながりますよね。

 

4つの資格が特に手術室看護師の役に立ちます。

 

周術期管理チーム看護師

周術期管理チーム看護師

http://public.perioperative-management.jp/

 

周術期管理チーム看護師は、日本麻酔科学会が認定している資格で、麻酔科関連業務を麻酔科医と協働して行う看護師のことで、術前・術中・術後における基礎的な教育を受けたことを証明された看護師です。

 

周術期管理チーム看護師は、次の条件を満たす必要があります。
1.看護師免許を有する。
2.麻酔科標榜医が年間200例以上の麻酔科管理をしている施設での手術室勤務が満2年間であること。
3.申請する年の3年前の4月1日から申請する年の3月31日までに、日本麻酔科学会が主催並びに共催する周術期セミナーに2回以上の参加実績があること。
4.申請する年の3年前の4月1日から申請する年の3月31日までに、日本手術看護学会が主催する年次大会や麻酔看護研修に2回以上の参加実績があること。

 

この条件を満たして、筆記試験に合格すると、周術期管理チーム看護師の資格を取得することができます。

 

周術期管理チーム看護師は、手術看護の中でも麻酔看護に興味がある看護師さんにおすすめの資格です。

 

周術期管理チーム看護師になると、麻酔に関する深い知識を得ることができますので、外回りの業務をする時にその資格が役に立ちます。

 

例えば、術前訪問の時に患者さんに麻酔の説明をしっかりできます。また、術前訪問やカルテなどの情報から術前評価をすることで、手術中に麻酔科医と情報を共有して、より安全な麻酔診療を提供することができます。

 

術後のリカバリー室でも麻酔後の専門的な看護を提供できるので、外回りの業務が好きで麻酔に興味がある看護師さんは、この資格を取得すると良いでしょう。

 

滅菌技師(士)

滅菌技師(士)

http://www.jsmi.gr.jp/

 

滅菌技師(士)は日本医療機器学会が認定している資格で、医療施設に関連した滅菌供給の意識と実践に優れた技師(士)として認定された人のことです。

 

中央材料室で滅菌してくれる病院では、手術室の看護師はあまり滅菌作業をしないと思いますが、小さな病院では中央材料室がなく、看護師が器械類を組んで滅菌にかけます。

 

そのような病院で働いている看護師さんは、この滅菌技師(士)の資格を取得すると良いでしょう。

 

滅菌技師(士)は第1種滅菌技師と第2種滅菌技士があります。第1種が滅菌技「師」、第2種滅菌技「士」とされています。

 

第2種滅菌技士は次の条件を満たしている必要があります。

 

1.日本医療機器学会の会員であること。
2.滅菌供給業務の実践に3年以上携わっていること。
3.日本医療機器学会が作成した“医療現場における滅菌保証のガイドライン”の内容が理解実行できること。

 

この3つの条件を満たして、申請すると、第2種滅菌技士の資格を取得できます。

 

第1種滅菌技師は第2種滅菌技士の資格を持っていて、第1種滅菌技師認定学科講習を受講して筆記試験に合格し、第1種滅菌技師認定実技講習を修了する必要があります。

 

滅菌技師(士)の資格を取得することで、滅菌業務に関する専門家になることができます。

 

そうすると、自然と手術室での感染管理や清潔操作に関する業務も担当することになるでしょう。

 

滅菌技師(士)の資格を取得している看護師さんの中には、感染管理認定看護師の資格を持っている人もいます。

 

手術室の看護業務の中でも感染管理に興味がある人は、滅菌技師(士)の資格を取得すると感染管理を深めるための第一歩を踏み出せると思います。

 

 

手術室の看護師のキャリアアップは「手術看護認定看護師」、「手術看護実践指導看護師」、「周術期管理チーム看護師」、「滅菌技師(士)」の4つがあります。


 

手術室看護師が持つ不安は何か?

手術室看護師が持つ不安

手術室看護師は、「手術室では、基本的な看護技術や看護知識が身につけられないから、将来的に病棟で働けないのでは?」と不安になると思います。

 

確かに、手術室の看護師の仕事はとても専門性が高く、病棟の看護師とは必要とされるスキルが異なります。

 

そのため、手術室で働くと、病棟に異動したら新卒看護師のように一から学ばなければならず、手術室以外で働くのは難しいのかもと不安になってしまうのです。

 

手術室では、病棟で日常的に行う清潔ケアや食事介助などのケアを行うことはありません。

 

でも、点滴のライン確保やバルーンカテーテルの挿入などは手術室の看護師も行いますので、技術的に無理ということはないでしょう。

 

コミュニケーションスキルに関しても、特に手術室の看護師が病棟に行くと困ることはないと思います。

 

手術室の看護師は術前訪問で短時間の間に必要な情報収集をして、患者さんの不安を軽減する精神的なケアを行いますから。

 

また、麻酔導入前や部分麻酔の患者さんの術中の声掛けも、とても大切ですよね。だから、手術室の看護師さんは高いコミュニケーションスキルを持っているので、病棟でも問題なくやってけます。

 

病棟に異動・転職したばかりの頃は、少し大変かもしれません。でも1〜2ヶ月ですぐに慣れて、戦力としてバリバリ働くことができると思います。

 

そして、手術室経験は大きなアドバンテージになるので、病棟で働くと重宝されることが多いんです。

 

手術室看護師は、急変対応はお手の物ですよね。また、解剖生理に詳しいことも、とても有利になるんです。

 

どこの診療科に行っても、解剖生理を知っていれば、患者さんの状態を的確に把握できます。

 

器械類に詳しいと、処置が多い外科病棟や救命救急センターなどで重宝されますね。

 

特に、救命救急センターでは、手術室への移動が間に合わないから、初療室や救命病棟のベッドで手術をすることもあるので、手術室経験がある看護師さんは、頼りにされる存在なんです。

 

そのため、手術室看護師は、手術室以外で働けないかもという不安を持つ必要はありません。病棟の仕事もすぐに慣れますし、手術室の経験を活かしながら働くことができるのです。

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