眼科への適性、理想の眼科の見つけ方、給料アップの方法
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
眼科に向いている人、必要なスキル
眼科の患者さんは、視力が低下していたり、手術後で眼が見えない人が多いですので、「見えにくい」、「見えない」という患者さんの気持ちを汲み取りつつ、その不便さを適確に援助していく必要があります。
見えにくいことで、どんなことが不便になるのか、転倒・転落などの危険はあるか、どういう部分に手助けが必要なのかを患者さん一人ひとりに合わせて考えていかなければいけません。
例えば、ナースコールひとつにしても、ただ「何かあったらナースコールで呼んでください」と言うのではなく、ナースコールを手渡して、これがナースコールであることを説明し、「枕元の右側」など設置場所を具体的に伝えなければいけませんし、食事をする時は、安易に食事介助をして食べさせるのではなく、見えにくくても自分で食べられるように、配膳時にトレー上の食器を手に取りやすい位置に配置するなどの工夫が必要です。
そのため、眼科は、相手の立場に立って物事を考えられる人や創意工夫が得意な人が向いていると言えるでしょう。
また、病棟の場合は、1日の手術件数も多く、患者さんの在院日数も短いので、病棟の回転が速く多忙ですので、ゆっくり患者さんと向き合った看護を目指している人よりテキパキと業務を進めていける人のほうが眼科向きかもしれません。
どんな眼科がおすすめ?
眼科で働きたいと思ったら、どんな眼科を選べば良いのでしょう?
どんな眼科の病棟がいいの?
まずは病棟です。眼科の単独病棟があるところは少なく、皮膚科などとの混合病棟になっているところが多いのですので、「眼科病棟」となっていても、単独病棟か混合病棟か、眼科の病床数は何床かなどをあらかじめ確認しましょう。
また病棟の場合、忙しさは手術件数と比例しますので、一日平均の手術件数を参考にしてみてください。どこの病院でも、緑内障や白内障、網膜剥離の手術は行っていますが、角膜移植を行っている病院は限られていますので、角膜移植やアイバンクなどに興味のある人は、角膜移植手術の実績件数が多いところを選びましょう。
どんな眼科のクリニックがいいの?
またクリニックの中には、白内障などの日帰り手術を行っているところがあります。日帰り手術を行っているかどうかで、業務内容は大きく異なりますので、クリニックを希望する場合は注意してください。
また、ここ数年で増えてきているのが、レーシック専門の眼科クリニックです。レーシック専門のクリニックは、一般的な眼科よりもお給料は高めですが、その分接遇が厳しかったり、レーシックに関する高い専門性が求められることが多いようです。
眼科の給料と給料アップ方法
眼科は専門性の高い診療科ですが、残念ながら眼科だからといって特別な手当がつくことはなく、一般的な診療科とお給料は変わりません。
そのため、外来やクリニックの場合は月収20〜25万円、夜勤ありの病棟だと25〜30万円のところが多いようです。看護師の全国平均の年収が470万円ですので、これを参考にして選んでみると良いでしょう。
眼科に転職して給料アップを狙うには、病棟勤務を希望する場合は大規模な病院を選びましょう。病院の規模が大きいほど、基本給や昇給額が高く、福利厚生も手厚い傾向にあります。
眼科で働きながらスキルアップして、給料をアップさせるという方法もあります。眼科関連の資格として、視能訓練士がありますが、専門学校に1年間通ってから国家資格に合格しなければ行けないので、ちょっとハードルが高いかもしれません。
このほか日本眼科医会が認定する眼科コメディカルという資格もあります。こちらは、眼科医会が主催する講習会を受けた後試験を受ける形ですので、比較的取りやすい資格だと思います。
資格を取るだけでなく、研修や勉強会に積極的に参加してスキルアップしたり、眼科疾患と関連深い糖尿病に関する知識を身に付けたりしても良いでしょう。これらの方法は、すぐに給料アップに結びつかないかもしれませんが、長期的に見れば確実に給料アップにつながりますし、次に転職する時の大きな武器になるでしょう。
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