キャリアアップすると給料はどのくらい違うのか
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
看護師のキャリアアップ
看護師として一人前となり、職場でも責任のある役職について、看護師の仕事にやりがいを感じていつつも、ふとした時に「このまま今の職場で仕事をしていて良いのか?」と思うときもあるでしょう。自分の思い描いていた看護と今の自分にギャップを感じたり、もっと看護師の仕事を極めていきたいと思ったら、キャリアアップを目指してみませんか?
看護師のキャリアアップの方法として、大学や大学院への進学、認定看護師や専門看護師などの資格取得、一般企業で働く企業看護師などへの転職などが挙げられます。
キャリアアップをして、気になるのがお給料ですよね。キャリアアップをしたら、お給料はどう変わってくるのでしょうか。
キャリアアップで看護師の給料はどのくらいアップするのか
専門学校卒の看護師が大学へ進学し卒業した場合、残念ながらそれほどお給料がアップするわけではありません。新卒の場合は専門学校卒と大卒では多少給与に差が出ますが、そこからはその人の能力に因るところが大きくなってきます。しかし看護大学へ行き看護学を勉強した場合、看護をする上で系統的に考える能力がついたり、柔軟な考え方が身につくほか急性期や慢性期、精神、小児など興味のある分野を卒業研究として深めていことができるという利点があります。そのため、大学卒業がそのままお給料アップにはつながりませんが、看護師としての能力向上には十分に役立ちますし、その能力が認められればお給料アップへとつながるでしょう。
次に認定看護師や専門看護師のお給料についてですが、勤める病院や施設によって差があるのが現状です。勤める病院が、認定看護師や専門看護師必要としているかどうかによって、お給料は変わってきます。認定看護師を必要としていない病院の場合、資格を取得しても一般の看護師と同じ給料ということもあります。認定看護師を必要としている病院に勤めた場合は、認定手当や管理者手当として給料に反映され、一般の看護師よりも100万〜200万円ほど年収が高くもらえるようです。認定看護師や専門看護師の資格を持っている看護師は、どのような病院に勤めるかがお給料アップのポイントですね。
一般企業に勤める企業看護師の場合は、休日などの勤務体制が恵まれている分、病院で働いていた時よりもお給料は下がってしまうことが多いです。しかし、語学力に自信のある方はクリニカルコーディネーターとして外資系の医療機器メーカーや製薬会社に転職した場合、平均年収が500万〜600万円とキャリアアップと共にお給料アップも期待できます。
キャリアアップをしたからといって、それが直接お給料アップにつながらない場合もありますが、看護師としてのスキルは間違いなくアップするでしょう。そのスキルアップを通じて職場に貢献すれば、お給料は上がっていきますよ。
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