キャリアアップの計画の立て方・考え方
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
大学院に進学したり、認定看護師の資格を取ったりと看護師のキャリアアップ方法はいろいろありますが、重要なのはしっかりキャリアアップのための計画を立てることです。
看護師として、さらにキャリアアップを考えるのはある程度経験を積んでからになると思います。認定看護師や専門看護師は、実務経験が5年以上必要ですし、看護師として実際に働いてみて、自分がどういう看護師になりたいのかをしっかりと考えなくてはいけません。そのため、看護師として働き始めて、ある程度経験を積み、キャリアアップを考えるのは必然的に30歳前後となるでしょう。
女性の30歳前後は、結婚や妊娠、出産など人生の大きな転機を迎える頃です。ただがむしゃらに「看護師としてキャリアアップしたい!」と突き進むのではなく、その時自分はどうなっているかを考えなくてはいけません。そのため、キャリアアップの計画を立てる場合、自分の人生設計も合わせて考えていく必要があるのです。
キャリアアップの計画を立てる場合、独身なのか既婚者なのか、子供はいるかどうかによって、その計画は大きく異なってきます。独身の場合は、結婚の予定はあるのかパートナーはいるのかも重要になってきますし、既婚者の場合は家庭との両立は可能かどうか、育児をしながらキャリアアップしていけるのかなどを十分に考えなくてはいけません。特に既婚者の場合は、家族の協力が必要になってきますので、家族でじっくり話し合いましょう。
看護師としてのキャリアアップばかり考えてしまって、結婚の機会を逃してしまったり、家庭や育児と両立できなかったなどの事態に陥らないようしっかりと計画を立てていく必要があるのです。
看護師としてのキャリアアップのためには、まず自分がどのような方法でキャリアアップするかを考えましょう。認定看護師の資格を取るのか、進学したいのか、看護師の経験を生かした転職をしたいのかなど具体的に考える必要があります。次に、今後の自分のプライベートでの人生設計を思い浮かべます。1年後は?3年後は?5年後は?10年後はどうなっているかを家族と話し合ってみましょう。そして人生設計の中で、いつだったら看護師のキャリアアップ計画を組み込むことができるのかを考えてみましょう。
近年看護師のキャリアアップが注目されていて、キャリアアップの方法も増えてきています。でも看護師は女性が多い職業で、女性は妊娠、出産、育児などを考えながら仕事をしていかなければなりません。自分の人生設計をしっかり考えながら、キャリアアップの計画を立てていきましょう。
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