夜勤専従の看護師の働き方 常勤と非常勤
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
夜勤専従看護師の2つの働き方
夜勤専従として働こうと思った場合、2つの働き方を選択することになります。1つは常勤、もう1つが非常勤ですね。
「常勤でも夜勤専従があるの?」と思うかもしれませんが、常勤の夜勤専従の求人はあります。
常勤の看護師の中で、1か月ごとに交代で「1ヶ月限定の夜勤専従」を作る病院もありますが、常勤の夜勤専従看護師を雇用する病院もあるんです。
非常勤の夜勤専従場合は、単発の夜勤専従の求人もありますし、「月○回夜勤に入る」という契約でのアルバイトの夜勤専従の求人もあります。
常勤でも非常勤でも夜勤専従の仕事内容はほとんど変わりませんが、それぞれのメリットとデメリットを知っておき、あなたに合ったほうを選ぶと良いでしょう。
常勤の夜勤専従看護師のメリットとデメリット
常勤の夜勤専従看護師のメリット
常勤の夜勤専従看護師のメリットは、夜勤専従でありながら福利厚生を利用できることです。
常勤採用なら有給休暇を利用できますし、ボーナスももらえます。また、住宅手当や扶養手当ももらえますし、一定期間働けば退職金も支給されます。
さらに、産休や育休も利用できますので、ライフスタイルが変わっても退職する必要がありません。
妊娠中や乳幼児の育児中に夜勤専従をするのは厳しいと思いますので、そういう場合は師長に相談して、一時的に夜勤専従ではなく日勤の仕事に変えてもらうことも常勤なら可能なんです。
常勤の夜勤専従看護師のデメリット
常勤の夜勤専従のデメリットは、夜勤専従という働き方が合わなかった場合、退職をしなければいけないことです。
夜勤専従という働き方は特殊ですから、夜勤専従が体に合う、合わないがハッキリするものです。実際に働く前は「私はたぶん夜勤専従に合っているな」と思っていても、実際に夜勤専従をしてみると、体調不良になってしまうこともあります。
妊娠や出産等の特別な事情があれば、夜勤専従から外れることも可能ですが、「体に合わなかった」という理由で入職後すぐに夜勤専従から外れることは難しいので、退職せざるを得ないことが多いんです。
非常勤であれば、苦労せずに退職できますが、常勤が退職するのはいろいろと手続きが面倒ですし、職歴にも響いてきますよね。
非常勤の夜勤専従看護師のメリットとデメリット
非常勤の夜勤専従看護師のメリット
非常勤の夜勤専従で働くメリットは、自分で夜勤回数を調整できることです。たとえば、ガッチリ稼ぎたいから1ヶ月に12回夜勤に入ることも、掛け持ちをすれば可能です。
また、「私に夜勤専従ができるか不安だから」という理由で最初は週1回から始めて、徐々に増やしていくこともできますし、常勤の仕事をしながら副業として夜勤専従のバイトをすることもできますね。
さらに、勤務日もある程度自分で調整可能というメリットもあります。
非常勤の夜勤専従看護師のデメリット
非常勤の夜勤専従看護師のデメリットは、最初は手探りで仕事を始めなければいけないことです。
夜勤初日は、常勤であればフォローをつけてくれることが多いのですが、非常勤の夜勤専従の場合は即戦力として採用されているので、簡単なマニュアルやタイムスケジュールが用意されているだけで、初日からフォローなしで働かなくてはいけないことも多いんです。
システムや物品の位置がわからないまま働くのは不安ですよね。そのため、非常勤の看護師が初めての職場で夜勤に入る場合は、精神的な負担が大きくなります。
また、非常勤だと基本給がありませんし各種手当がありませんので、同じ回数夜勤に入ったとしても、常勤の夜勤専従看護師に比べて給料が低めになります。
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