訪問介護ステーションの選び方のコツ
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
訪問看護師の仕事をしようと思う時、後悔しないようにするには、訪問看護ステーション選びを間違えないようにする事です。在宅の患者さんが急変した時に、すぐに受け入れてくれる医療機関との提携の有無の確認は絶対に必要です。主治医と連携をとり、いつでも患者さんの急変に対応できるようにしておくと安心して訪問看護が出来ます。夜間訪問先の患者さんの家族から電話があったとしても、焦らず落ち着いて対応できるのです。在宅の患者さんについて責任を持ち、一人で判断して看護を行う訪問看護師にとって医療機関との提携は、欠くことのできない重要な事なのです。
訪問時の交通手段や交通費の支給についても、事業所によって異なるので確認しておく必要があります。交通費が給料に含まれている事もあるからです。また、一日の訪問件数や、訪問する患者さんの介護度はどの程度かという事も、最初に把握しておくと仕事に対する心構えができます。介護度が高いと言う事は、それだけ肉体的疲労が大きいと言う事になるからです。
給料については訪問看護ステーションによって、固定給制と歩合給制、両方取り入れているところ等それぞれ異なります。子育てなどの家庭の事情で訪問回数が制限されるのであれば、どれくらいの訪問回数でどれくらいの給料になるかなど具体的な数字を確認しておくといいでしょう。
看護師一人での訪問であるのか、二人での訪問になるのかの確認も必要です。休職をしていて復職をする場合には、看護師一人訪問より二人訪問を行っている事業所を選ぶ方が安心です。患者さんの急変時の対応や、入浴などの身体介助のためにも看護師二人で訪問するほうが精神的、肉体的に楽です。訪問看護師は、患者さんについての看護面での判断を全て自分で行わなければなりません。ある程度のスキルと看護に対する自信のある人は、自分のペースで仕事ができる看護師一人訪問を好むかもしれません。
夜間や休日の対応についても事業所により異なるので、それぞれの事業所に確認してみるとよいです。
訪問看護ステーションで患者さんの電話を待つのか、それとも自宅で待機して患者さんからの電話を取り、電話でのアドバイスや指導を行うのかという事です。電話の内容によっては提携している主治医と連絡を取り、夜間に訪問することもあります。
夜間や休日にオンコール体制をとっていない訪問看護ステーションでは、患者さん本人か家族がかかりつけ医に直接連絡します。複数の訪問看護ステーションで、以上の事を確認しておくと、自分の納得いく職場を選択して訪問看護師として働く事が出来ます。
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