ブランク看護師の再就職は可能か?復帰への大事な心得3つ|看護ラボ kango-labo.com

ブランク看護師の再就職は可能か?復帰への大事な心得3つ

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ブランク看護師の再就職は可能か?復帰への大事な心得3つ

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]

ブランクがある看護師の再就職

1.ブランクがある看護師の再就職への3つの不安

看護師として働いていたけれど、何らかの理由で退職して、そのまま看護師として働いていない看護師のことを潜在看護師と言います。

厚生労働省が平成22年末に推計したデータでは、潜在看護師は約71万人もいるとされています。(厚生労働省「看護職員の現状と推移」 PDF)

 

こうした潜在看護師の中には再び看護師として働きたい、復帰したいという希望を持つ方もたくさんいますし、また社会からの要請も大きいです。

 

しかし、一度長いブランクが空いてしまった看護師は、再就職したくても不安があって、なかなか踏み出せない人も多いようです。

 

ブランクがある看護師さんは、「看護スキルについての不安」、「体力に関する不安」、「社会人として働けるかという不安」3つの不安を持っています。

 

1-1.看護スキルについての不安

ブランクがある看護師さんは、「看護スキルをすっかり忘れてしまった」という不安を持っていると思います。

ブランクがある看護師さんは、「看護スキルをすっかり忘れてしまった」という不安を持っていると思います。

 

看護師の仕事から離れていると、ブランク前は看護師の仕事をバリバリこなしていたとしても、それまで当たり前のように使っていた看護スキルをどんどん忘れてしまいます。

 

看護スキルをキレイさっぱり忘れてしまったから、もう看護師として働けないのではないかと不安になってしまうのです。

 

また、「自分が働いていた時の技術や知識は、もう古くなっているかもしれない」、「新しい医療機器の使い方を覚えられるかしら?」のような不安を持つ人もいますよね。

 

看護師は人の命に責任を持つ仕事ですから、看護スキルに不安を持つ自分は看護師として働けないのではないかと思って、再就職に踏み切れないのです。

 

1-2.体力に関する不安

ブランクがある看護師は、自分の体力にも不安を持っています。

 

看護師の仕事はハードですから、体力的に看護師として働いていけるのか不安になってしまうのです。

 

看護師の仕事は、力仕事が多いですし、勤務中は常に立っているか動き回っていることになります。

 

そのため、ブランクのある自分は、あんなにハードな仕事はやっていけないかもしれない…と不安に思ってしまいます。

 

1-3.社会人として働けるかという不安

ブランクがある看護師さんは、ブランク中は他の仕事をしていた人もいると思いますが、ほとんどは専業主婦だったり、療養していたりと働いていなかった人が多いと思います。

 

専業主婦をしていたり、療養していたりすると、どうしても世界が狭くなります。

 

長い間働いていなかったので、組織の中で社会人として、責任を持って働けるのか不安になってしまうのです。

 

社会人としての常識を忘れてしまっていたり、厳しさについていけないのではないかと思うと、再就職するのが不安になってしまいますよね。

 

2.ブランクがあって不安でも看護師として再就職したい理由

ブランクがあって不安でも看護師として再就職したい理由

再就職に不安を感じる、ブランクのある看護師ですが、また看護師として働きたいと思う理由はおもに「給料が良いこと」と「看護師の仕事が好き」だからのようです。

 

2-1.看護師は給料が良い

ブランクのある人が看護師として再就職したいと思う理由の1つは、給料が良いことです

 

一般的な仕事に比べて、看護師は給料が良いので、どうせまた働くなら看護師として働きたいと思う人が多いのです。

 

厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は480万8,500円となっています

 

それに対して、国税庁の「平成27年分民間給与実態統計調査結果」によると、民間のサラリーマンの平均年収は420万4,000円です。

 

女性サラリーマンに限定すると、平均年収は276万円になります。看護師の給料がいかに高いかがわかると思います。

 

また、非常勤(バイトやパート)の給料も、一般的な仕事よりも看護師の方が高いのです。

 

一般的なアルバイトやパートの平均時給は1,000円程度ですが、看護師の非常勤の時給の平均は1,696円(平成28年賃金構造基本統計調査より)となっています。

 

再就職するなら、看護師として再就職したほうが圧倒的に稼ぐことができるのです。

 

2-2.看護師の仕事が好き

ブランクがあっても、また看護師として再就職したいと思う理由の2つ目は、看護師の仕事が好きであることです。

 

看護師の仕事は、人の命を救うことができる仕事、人を助けられる仕事ですから、とてもやりがいを感じられるものです。

 

看護の仕事が好きだから、ブランクはあるけれど、また看護師の仕事をしたいと思う人はたくさんいます。

 

ブランクがある看護師さんの中には、看護師の仕事に嫌気がさして辞めたという人もいると思います。

 

でも、看護師の仕事を離れてみると、看護師の良さを再確認できて、「やっぱりもう一度看護師の仕事をしよう」と思えるようになる人もいるのです。

 

 

看護師は給料が高いんですね。それにやりがいがあるなら、ブランクがあってもまた看護師として働きたいと思うのも納得です。


 

3.ブランクがある看護師の受け入れ事情は?

ブランクがあっても再就職することができます。

ブランクがある看護師は、再就職できるのでしょうか?まずは、これを知っておかなくてはいけません。

 

ブランクがあると、再就職先が見つからないんじゃないかと不安になる人が多いと思います。

 

でも、大丈夫です。ブランクがあっても問題なく再就職することができます。

 

世の中は看護師不足が深刻であることはご存知ですよね。看護師不足が深刻だから、ブランクがある看護師に再就職してもらうことで、看護師不足を解消しようとしているんです。

 

全ての職場でブランクがあっても再就職できるというわけではありませんが、ブランク歓迎・ブランク可としている求人はたくさんあります

 

そのため、ブランクがあっても受け入れてくれる「ブランク歓迎」や「ブランク可」としている求人の中から、希望に合ったものを選ぶようにしましょう。

 

長年のブランクがある人も大丈夫です。ブランクが10年、15年あっても、多くの人が復職しています。

 

看護師の職場は、急性期だけではありません。介護施設などは医療行為が少なく、看護スキルを忘れていても、努力すれば看護師として働いていける職場があるのです。

 

また、体力的にそれほどハードでない職場、力仕事がない職場もあります。

 

ブランクがあるから無理と再就職をあきらめる必要はありません。

 

看護師免許を持っていれば、長年のブランクがあっても再就職することができますから、思い切って再就職への一歩を踏み出しましょう。

 

4.ブランクがある看護師が再就職するための心構え

ブランクのある看護師は、再就職前に、復職支援研修を受けるなど勉強しておきましょう。

看護師はブランクがあっても、再就職することは可能です。たとえ、10年以上のブランクがあっても再就職を諦める必要はありません。

 

ただ、やはりブランクがある看護師の再就職は簡単と言う事は出来ません。

 

それがわかっているから、あなたも不安を持っているのだと思います。

 

ブランクから再就職するためには、あなたに合った再就職先、ブランクから復職しやすい再就職先を見つけることも大切ですが、再就職にあたっての心構えをしっかり持っておくことも大切です。

 

4-1.復職支援研修を受けておく

復職支援研修は各都道府県の看護協会が、潜在看護師の復職支援の一環として行っています。

ブランクがある看護師さん、特に看護スキルを忘れてしまっている看護師さんは、復職支援研修を受けておきましょう。

 

復職支援研修は各都道府県の看護協会が、潜在看護師の復職支援の一環として行っています。

 

看護協会の施設内で行ったり、地域の病院に委託して研修を行ったりと、研修のスタイルは様々ですが、再就職前に復職支援研修を受けておくと安心です。

 

復職支援研修は、採血や静脈注射、痰の吸引、酸素療法などの基本的な看護技術や感染管理、電子カルテの使い方などを指導してくれます。

 

復職支援研修を受けておけば、忘れていた看護スキルを思い出すきっかけになりますし、看護師として再就職した時のイメージが湧きやすいですよね。

 

そうすると、自信を持って再就職することができるはずです。

 

ブランク歴が1〜3年と短く、看護スキルをほとんど忘れていない人ならともかく、ブランクが長い人は、復職支援研修を受けておくと良いと思います。

 

 

復職支援研修の詳細は、お住いの都道府県の看護協会に問い合わせてみましょう。

 

参加費は無料としているところが多いので、気軽に研修を受けることができますよ!


 

4-2.復職前に勉強しておく

ブランクがある看護師さんは、再就職前に勉強をしておきましょう。

ブランクがある看護師さんは、再就職前に勉強をしておきましょう。

 

再就職前に基礎知識を見直しておくと、実際に再就職して働きだした時に、忘れていた知識を思い出すスピードが段違いになりますので、仕事に慣れやすくなります。

 

仕事に早く慣れることが、再就職に成功するかどうかの分かれ道といっても過言ではありません。

 

勉強といっても、学生のような勉強をする必要はありません。

 

あなたは一度は看護師として働いていたのですから、さらっと見直しておくだけで、忘れていた看護知識を思い出すきっかけを得られるはずです

 

そのため、基礎看護や臨床看護の本を1冊購入して、それを読んでおくだけでOKです。ただ、この参考書は必ず新しいものを購入しましょう。

 

あなたが現役時代に使っていた参考書や学生時代の参考書では、時代遅れになっている可能性があります。

 

ご存知のように医療・看護の世界はどんどん新しいものが導入されていますので、せっかく勉強するのなら、最新の知識を得るようにしないと、無駄になってしまいます。

 

 

また、スマホのアプリを使って、ちょっとした空き時間にサラッと勉強するのも良いと思います。

 

スマホのアプリの中には、看護師の国家試験の過去問を勉強できたり、疾患の勉強ができるものがあります。

 

スマホでサクッと勉強できるなら、勉強するための時間をわざわざ作らなくても良いので、気軽に勉強をすることができると思います。


 

4-3.新人の気持ちで再就職をする

新人看護師に戻ったつもりで働くようにしましょう。

ブランクから再就職を考えている看護師さんは、再就職する時は、新人看護師に戻ったつもりで働くようにしましょう

 

ブランクがある看護師さんの中には、ブランク前はバリバリ働いていて、デキル看護師だったという人もるいと思います。

 

職場の同僚や後輩から頼りにされていて、師長からも頼りにされるような看護師さんですね。

 

でも、そのような看護師さんも再就職する時には、新人看護師に戻ったつもりで働きましょう。

 

ブランクがある場合、再就職後すぐには、以前のようにバリバリ働けるわけではありません。最初は教えてもらう立場になります。

 

教えてもらう立場なのに、「デキル看護師」の雰囲気を漂わせていたら、「この看護師さんは、仕事ができるな」と思われて、きちんと指導してもらえなくなります。

 

また、以前のようにバリバリ働くイメージを持ったまま再就職すると、イメージの中の「デキル看護師」である自分と、実際にブランク明けでイマイチ仕事がデキナイ自分とのギャップが大きくなります

 

そうすると、新人看護師時代のようなリアリティショックに陥って、再就職したことを後悔することになりかねません。

 

そのため、ブランクがある看護師が再就職する時には、新人看護師時代を思い出して、謙虚な姿勢で積極的に学んでいくようにしましょう。

 

 

復職前に、復職支援研修を受けておくこと、基礎的な勉強をしておくこと、新人に戻ったつもりで再就職することの3つの心構えを持っておけば、再就職に成功しやすくなります。


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