医院やクリニックでの勤務に向かない人
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
看護師のコミュニケーション能力
地域の中に溶け込み、地域の住民に親しまれるのがクリニックです。患者さんは気軽に身体の不調を訴え、診察してもらいにやってきます。自分の身体の不調部位は、だいたいいつも決まっている事が多いです。症状は腰痛だったり、頭痛だったり、目の不調だったりします。多くの場合、地元のいつも顔なじみの患者さんがクリニックに受診します。クリニックに勤める看護師は、笑顔で気持ちよく対応できる人が向いているでしょう。患者さんに何のためらいもなく、又受診しようと思ってもらえる事が大切です。同じ地域の患者さんでも、看護師の対応が悪ければ、他のクリニックや医院に行ってしまうのです。
最近ではますますクリニックや医院の数が増えているので、患者さんにとってはよりどりみどりです。看護師が患者さんと顔なじみになり親しくコミュニケーションを取れることは、クリニックにとってはとても集客になります。患者さんにとっても自分の身体をよく知っていてくれるクリニックが近くに存在すると言う事は、必要な事です。信頼できるクリニックがそばにあると言うだけで、安心して生活できるのです。クリニックにとっても患者さんにとってもコミュニケーション力のある看護師は必要な存在です。反対に不愛想でつんつんしている看護師が勤めているクリニックでは、患者さんの足も遠のくでしょう。
医院やクリニック勤務のメリット
クリニックや医院は、病院とは異なり、不規則な勤務の夜勤などはありません。看護師の人数が少ない分、人間関係などの問題で悩むことも少なくなります。残業などもほとんどなく、日曜日には仕事はありません。子供や夫が家でくつろぐ時に、傍で一緒に過ごす事が出来るのです。
パートやアルバイトなど、こちらの希望の条件での勤務も比較的容易です。子育て中で、病院での夜勤や残業の勤務ができない看護師にとっては働きやすい職場と言えます。主婦や子育てを重視している看護師には適した職場と言えます。子供が大きくなり、子育ての時期が終わるまではクリニック勤めも悪くはないと思います。
医院やクリニック勤務のデメリット
反対に、スキルアップを目指している若い看護師などには適さない職場だと言えます。また日勤だけの勤務で、夜勤や残業がないことから、収入の面では病院よりも劣るかもしれません。私生活よりも収入を重視する看護師には向いていないでしょう。
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