特別養護老人ホームの選び方
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
特別養護老人ホームの選び方 ポイント1
介護施設である特別養護老人ホームに転職したいと希望している場合、数ある施設の中で何を基準に選べば良いのでしょう。転職する場合、お給料や休日が自分の希望に合っていたり通勤しやすい場所にあるなどの条件は、もちろん大切なことです。でも、これは病院などの医療施設でも介護施設でも同じですよね。特別養護老人ホームに転職するからこそ、注目すべき点があるんです。
それは、看護師がどの程度介護に関わっているかという点です。これは、特別養護老人ホームを選ぶときに重要になってきます。特別養護老人ホームは、介護施設であり、介護がメインとなってきます。そのメインである介護に看護師がどのくらい協力しているのかは、施設によってだいぶ変わってくるでしょう。
食事の介助、排泄介助、入浴介助などを介護スタッフと協力して行っている施設もあれば、看護師は介護に一切関わらず、バイタルチェックや褥創の処置など医療的なことのみを行う施設もあります。どちらが良い悪いではなく、どのようなスタイルが自分の看護観や希望にあっているかを考える必要があるでしょう。老人介護の仕事がしたくて特別養護老人ホームに転職したのに、その施設が看護師は一切介護の仕事をしないというスタンスの場合、なんのために転職したのかわからなくなってしまいます。
特別養護老人ホームの選び方 ポイント2
また、看護師と介護スタッフの関係性も就職する前に知っておけると良いでしょう。これは、施設見学や面接だけではわからない場合もありますが、施設見学の時に注意して見ておくと雰囲気はつかめるかもしれません。
介護施設では、看護師と介護スタッフの関係があまり良くない場合が多いのです。介護がメインの特別養護老人ホームですが、看護の仕事をスムーズに行うには介護スタッフの協力が必要不可欠ですし、逆に介護の仕事をスムーズに行う場合にも看護師の協力は必要になってきます。看護と介護の関係性が悪い施設では、仕事が円滑に行えないだけでなく、結果として利用者の方に迷惑をかけてしまう場合があります。そのため、あらかじめ職場の雰囲気や看護と介護の関係性を知っておくことは、重要なことなんです。せっかく転職するのですから、雰囲気の良い職場で働きたいですよね。
確かにお給料が高いことや休日がたくさんあること、自宅から通勤しやすいことなども転職先を選ぶ上で大切なことですが、看護師の仕事内容や職場の雰囲気なども重要視して特別養護老人ホームを選びましょう。
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