特別養護老人ホームの給料と給料アップの秘訣
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
特別養護老人ホームと看護師の需要・仕事
近年、日本は急速に高齢化が進んでおり、65歳以上の高齢者は総人口の23.3%(2011年)にまで増えています。
この高齢者の増加に伴って、社会や生活の中においての介護施設の重要性は高まってきています。特に介護保険制度が2000年4月に施行されて以来、その傾向は強くなっていると言えるでしょう。
このような傾向の中で、特別養護老人ホームなどの介護施設での看護師の需要は年々高まってきており、介護施設で働く看護師の数も増えてきています。
介護施設での看護師の仕事は、バイタルサインのチェックや薬の管理・配薬、皮膚トラブルや褥創の処置、経管栄養の注入、緊急時の対処などがあります。
病院とは違って介護施設であり、基本的に加療の必要ない人が入居しているので、病院などの医療施設よりものんびりと穏やかな雰囲気です。
さらに介護施設の中でも、特別養護老人ホームは夜勤のない場合が多いので、家庭や育児と仕事を両立させたい看護師には人気の職場になっています。
また、医療行為も少ないので、結婚や出産などでブランクのある看護師の復職先としても人気です。
さらに、特別養護老人ホームはほとんどの利用者が、入居してからずっと生活の場として利用されるので、一人ひとりの利用者と向き合い、その方を尊重した看護を提供できるというのも人気の一因です。
特別養護老人ホームの給料と給料アップの秘訣
需要の高まりと共に人気の出てきている特別養護老人ホームですが、一番気になるのはお給料ですよね。いくら働きやすい職場でも、お給料が低かったら働くモチベーションが上がりません。
特別養護老人ホームの看護師の給料は地域や施設によって異なりますが、月収25万円前後、年収だと350〜400万円が相場になっています。病院の外来やクリニックなど医療施設での日勤のみ仕事とほどんど変わりません。
場合のよっては医療施設よりも高めに設定されている施設もあります。老人看護や介護などに興味のある看護師さんにはおすすめの職場と言えるでしょう。
少しでもお給料の高い特別養護老人ホームで働きたいという方は、今までの看護師経験を評価して経験加算をしてくれるところを探すと良いでしょう。
また、特別養護老人ホームで働きながら、役立つ資格を取得することでも給料アップにつながります。
特別養護老人ホームで役立つ資格は皮膚・排泄ケア認定看護師や認知症看護認定看護師、老人看護専門看護師です。
その他、ケアマネージャーや認知症ケア専門士の資格を取得するのも良いでしょう。
転職支援サイトを利用するのもおすすめです。転職支援サイトなら、専門のコンサルタントから的確なアドバイスを貰い、自分のキャリアを活かしつつもお給料アップできるような特別養護老人ホームを見つけることができますよ。
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