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腎臓内科の特徴、看護師の仕事、適性、給料アップ法

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腎臓内科の特徴、看護師の仕事、適性、給料アップ法

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]

腎臓内科に勤務する看護師は人工透析関係の仕事が多い。

腎臓内科の特徴

腎臓内科は腎機能が低下した患者さんの治療をする診療科です。

 

急性腎炎や慢性腎炎、慢性腎臓病、ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全、糖尿病性腎症、悪性高血圧などを治療します。

 

腎臓内科の特徴は、長期的に治療を続ける患者さんが多いことです。

 

血液透析や腹膜透析を導入したり、慢性腎臓病や慢性腎不全、糖尿病性腎症などの患者さんは、定期的に外来を受診しなければいけませんし、患者さんの中には自宅でのコントロールが難しく入退院を繰り返す人もいます。

 

腎臓内科の特徴2つ目は、需要が高まってきていることです。慢性腎臓病は新しい国民病と言われていて、ここ10年で患者数が急増し、現在は日本に1,300万人も慢性腎臓病の患者さんがいると言われています。

 

そのため、腎臓内科の必要性が高まり、専門外来を開設する病院も増えてきているのです。

 

腎臓内科の看護師の業務内容

腎臓内科の看護師の業務内容は、病棟の場合はやはり、入院している患者さんの日常生活援助や医師の診療の補助が主な業務内容になりますが、腎臓内科に特徴的な業務内容といえば、やはり透析関連の業務が多いことです。

 

腎臓内科では、血液透析や腹膜透析の導入目的に入院する患者さんも多いですし、急性腎不全でCHDF(持続的血液濾過透析)を行ったり、巣状糸球体硬化症などで血漿交換(PE)を行うなど、一般的な透析だけではなく、血液浄化療法全般を行います。

 

そして、腎臓内科の看護師は、それらの治療を行っている患者さんの全身状態の管理や医療機器の管理を行うことが仕事になります。

 

もう1つの腎臓内科の看護師に特徴的な仕事は、患者さんへの教育です。慢性腎臓病や糖尿病性腎症などは生活習慣病ですので、退院前の生活指導や服薬指導を行うことは腎臓内科の看護師の重要な仕事になります。

 

また、透析導入目的で入院してきた患者さんには、透析の注意事項や日常生活指導などをきちんと行わなければいけません。

 

腎臓内科の看護師のメリットとデメリット

腎臓内科の看護師のメリット

腎臓内科で働く看護師のメリットとデメリットをご紹介します。まずは、腎臓内科で働く看護師のメリットからです。

 

腎臓内科のメリットは、腎臓内科の疾患や看護スキルだけでなく、透析看護のスキルを身につけられることです。

 

しかも、一般的な血液透析だけではなく腹膜透析の知識も身につけることができますので、腎臓内科+人工透析という幅広い知識、スキルを得ることができます。

 

腎臓内科の2つ目のメリットは、1人1人の患者さんとじっくり向き合った看護ができることです。

 

腎臓内科は病棟の場合、入退院を繰り返す人が多いですし、外来は定期的に通院する人が多いので、1人1人の患者さんと長期にわたって関わり合いを持ち、看護することができるのです。

 

腎臓内科の看護師のデメリット

腎臓内科のデメリットは、患者さんとのコミュニケーションが少し大変なこともあるという点です。

 

腎臓内科は長期間治療を続けることが多いので、自分の病識をしっかり持っていて、医療職者と接することに慣れている患者さんが多いんです。

 

そのため、仕事に慣れていない新人看護師には、少し小バカにした態度を取ったり、採血をミスしたときは、鋭く責められることもあるかも知れません。

 

腎臓内科に向いている人、必要なスキル

腎臓内科で働くのに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。

 

腎臓内科の患者さんは、長期的に治療を続ける人が多いので、いわゆる「ちょっと面倒な患者さん」が多いのです。

 

ちょっとしたミスを鋭く指摘されたり、自分のほうが知識があると自慢されたりすることが多いですから、そのような患者さんにもうまく対応できるようなコミュニケーションスキルは必須と言えるでしょう。

 

また、機械類の操作が好きな人は腎臓内科に向いています

 

たとえば、日常生活で新しいパソコンや家電を買ったときでも、操作が苦にならないとか、使い方をすぐに覚えられる人はいますよね。そういう人は腎臓内科に向いているんです。

 

なぜなら、腎臓内科では血液浄化療法を行いますので、さまざまな種類の医療機器を用いるからです。

 

CHDF(持続的血液濾過透析)、HD(血液透析)、PE(血漿交換)など血液浄化療法にはたくさんの種類がありますが、それぞれ用いる機械が違いますので、機械類の操作が苦にならない人は腎臓内科向きの看護師さんと言えるでしょう。

 

どんな腎臓内科がおすすめ?

腎臓内科で働くなら、どんな腎臓内科がおすすめなのでしょうか?腎臓内科の病棟で働くなら、どんな疾患をメインにしているかを確認しましょう

 

透析導入目的の入院が多い病棟もありますし、急性腎不全の患者さんが多く血液浄化療法をメインにやっているところもあります。

 

また、腎臓内科の中には腎移植を行っているところもありますので、あなたの興味がある疾患や治療法がどのくらい行われているかをチェックしましょう。

 

また、外来やクリニックでは、慢性腎臓病や慢性腎不全などの疾患の治療を主にやっているとこもありますし、血液透析を主にやっているところもありますので、どんな患者さんが多いかは重要なチェックポイントになります。

 

腎臓内科の給料と給料アップ方法

腎臓内科の給料は、病棟の場合経験5年目だと月収25〜30万円、外来だと20〜25万円が目安になります。

 

もし、腎臓内科で給料をアップさせたいなら2つの方法があります。

 

人工透析を積極的にしているクリニックに勤務

1つ目は、人工透析を積極的に行っている腎臓内科のクリニックで働くことです。

 

腎臓内科の診療だけではなく、人工透析も行っているクリニックはたくさんあります。

 

透析クリニックは一般的なクリニックよりも給料が高めですので、腎臓内科メインの外来で働くよりも給料は上がる可能性が高いでしょう。

 

キャリアアップする

腎臓内科での給料アップ方法2つ目は、キャリアアップすることです。腎臓内科で役立つ資格には、透析看護認定看護師透析技術認定士があります。

 

キャリアアップして、それを給料に反映させてもらえれば、給料アップができますよね。

 

透析看護の認定看護師は臨床経験5年(腎臓内科での経験は最低3年)、透析技術認定士(腎臓内科での臨床経験が最低2年)が必要ですから、給料アップのためにコツコツと勉強していきましょう。

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