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肛門科の特徴、看護師の仕事、適性・スキル、給料アップ法

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肛門科の特徴、看護師の仕事、適性・スキル、給料アップ法

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]

肛門科はその名前のとおり、肛門周囲の疾患を中心に扱う診療科です。

肛門科の特徴

肛門科はその名前のとおり、肛門周囲の疾患を中心に扱う診療科です。肛門科で扱う疾患には、痔核、裂肛、痔ろう、直腸脱などのほかに、過敏性大腸炎やクローン病、潰瘍性大腸炎、大腸がん、大腸ポリープなども扱います。

 

肛門科は「肛門科」単独での外来やクリニックはほぼなく、大腸科や消化器科、胃腸科などほかの診療科と併設していることがほとんどになります。また、消化器系の診療科ではなく、泌尿器科と併設しているところも多くあります。

 

病棟では「肛門科」の病棟がある病院はほぼ皆無ですし、診療科としても肛門科ではなく消化器科の患者として入院・治療をすることがほとんどです。

 

肛門科の看護師の業務内容

外来業務

肛門科の看護師の業務内容は、主に3つあります。1つ目は外来業務です肛門科は入院設備を供えているところはほとんどなく、基本的に外来やクリニックになりますので、看護師は医師の診療の補助や問診、バイタルサインのチェック、採血などを行います。

 

内視鏡介助

2つ目の業務は内視鏡の介助です。肛門科は大腸の内視鏡検査や内視鏡を用いての治療を行っているところが多いですので、肛門科で働く看護師は内視鏡の介助も業務の1つになります。

 

内視鏡の介助は、患者さんへの説明をし、内視鏡の機器の準備をして、内視鏡を行っている間は医師の介助をしながら、患者さんへの声掛けなどをして、最後に機器の洗浄を行います。

 

オペ介助

3つ目はオペ介助です。肛門科は痔の日帰り手術を行いますので、肛門科の看護師はオペ介助も仕事の1つになります。

 

肛門科で働くメリットとデメリット

次に、肛門科で働くメリットとデメリットを考えてみましょう。肛門科で働くメリットは、肛門科以外の消化器科の知識や泌尿器科の知識、内視鏡介助のスキルなど幅広い知識、スキルを身につけられることです。

 

肛門科では、消化器科や大腸科、泌尿器科と併設していることが多いですので、肛門科以外の知識・スキルを身につけられる機会があるのです。

 

また、比較的給料が高めというメリットもあります。肛門科はその名前から看護師さんに避けられる傾向にありますので、看護師確保のために、一般的な外来やクリニックよりもやや給料が高めになります。

 

3つ目のメリットは育児や家事と両立させやすいことです。肛門科は外来やクリニック勤務となりますので日勤のみの勤務になります。

 

また、オペや内視鏡検査はあっても、緊急のものはほとんどありませんので、残業が少ないんです。

 

肛門科のデメリットは、特にありませんが、敢えて言うなら周囲の人に「肛門科で働いています」と言いづらいことかもしれませんね。

 

肛門科に向いている人、必要なスキル

肛門科に向いている看護師はコミュニケーションスキルが高く相手を思いやれる看護師です。

肛門科に向いている人はコミュニケーションスキルが高く、相手を思いやれる人です。

 

肛門科を受診する人は、「恥ずかしい」という羞恥心を持っていることが多いので、肛門科の看護師は患者さんとのコミュニケーションの中で、その羞恥心を取り除いて、スムーズに治療を進められるようにしなければいけません。

 

肛門科に必要なスキルというものは特にありませんが、内視鏡の介助経験があったり、オペ室経験がある看護師さんは、重宝されるでしょう。

 

どんな肛門科がおすすめ?

肛門科で働きたいと思ったら、どんな肛門科を選べば良いのでしょうか?肛門科を選ぶときのポイントは、診療範囲です。

 

肛門科は肛門科単独の外来やクリニック非常に少なく、消化器科や大腸科、泌尿器科などと併設されていることが多いので、肛門科の疾患以外にどういう疾患を診療しているのか、どの診療科と併設なのかをチェックしましょう。

 

肛門科以外に大腸の疾患を専門的に看たいなら肛門大腸科を、大腸だけでなく食道や胃など消化器全般に興味があるなら肛門消化器科を、泌尿器科に興味があるな肛門泌尿器科を選びましょう。

 

また、オペ介助や内視鏡介助のスキルアップをしたい人は、年間のオペ件数や実績、内視鏡検査件数などをチェックすると良いでしょう。

 

肛門科の給料と給料アップ方法

肛門科で働くと、どのくらいのお給料をもらえるのでしょうか?肛門科は看護師さんが敬遠する傾向にありますので、看護師確保のために一般的な外来やクリニックよりも高めになります

 

具体的には日勤のみの勤務で月収30万円前後が相場となっています。保険診療のクリニックで、日勤のみの仕事なのに月収30万円もらえれば、肛門科や給料が高いと断言できますよね。

 

ただ、肛門科メインの外来やクリニックは月収30万円前後を狙えますが、消化器科や泌尿器科がメインで肛門科はサブ的な位置づけの外来やクリニックだと、月収20〜25万円と一般的なクリニックと同程度になりますので注意してください。

 

肛門科での給料アップ方法は2つあります。1つ目はほかの科と併設されている肛門科で経験を積んで、オペ室業務や内視鏡介助に自信がついた後に、肛門科専門のクリニックに転職することです。

 

肛門科がメインのクリニックは看護師を確保するために給料が高めであることはお話しましたが、肛門科での経験がある看護師さんは貴重ですので、転職でさらに給料アップができる可能性があるんです。

 

2つ目の給料アップ方法は、肛門科で働きながらキャリアアップする方法です。肛門科で役立つ資格には消化器内視鏡技師があります。

 

これは日本消化器内視鏡学会が認定している資格で、内視鏡のスペシャリストになれる資格です。この資格を取得して、職場に評価してもらえば、給料アップにつながるはずです。

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