看護師の年齢別平均年収 【50代】
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
【50代】看護師の平均年収
50代前半の看護師の平均給与額
では、50代前半の平均給与額はどのくらいでしょう?
男性看護師 (50〜54歳) |
女性看護師 (50〜54歳) |
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年収 | 574万4300円 | 538万2100円 |
月額給与 | 39万1000円 | 36万2600円 |
ボーナス | 105万2300円 | 103万900円 |
出典:厚生労働省「平成24年賃金構造基本統計調査」
50代前半になると、男女共に月額給与は30万円台の後半になり、ボーナスも100万円の大台を突破しています。20代、30代、40代と比べても順調に上がってきていますね。
一般の方の平均の給与額と比べてみましょう。一般平均の月額給与は、男性(50〜54歳)で42万3700円、女性(50〜54歳)で25万2700円です。男性では一般平均のほうが約3万円高いですが、女性は看護師のほうが10万円以上高いですね。
このような数字を見ると、看護師は「高給取り」と言われていますが、それは女性に限定した場合で、男性だと一般平均とほぼ同じ、もしくはやや低いことがわかります。
50代後半の看護師の平均給与額
最後に50代後半の平均給与額です。
男性看護師 (55〜59歳) |
女性看護師 (55〜59歳) |
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年収 | 618万2100円 | 518万8500円 |
月額給与 | 42万6400円 | 35万300円 |
ボーナス | 106万5300円 | 98万4900円 |
出典:厚生労働省「平成24年賃金構造基本統計調査」
50代後半になると、男性の月額給与は40万円を突破し、年収は618万円にまで上がっています。女性は50代前半と比べるとやや下がっていますが、ほとんど変わらない水準を保っています。
定年間近の50代後半では、男性と女性の年収は100万円も差がついていますが、看護師は一般的な職業とは違い、業務内容や給与面で男女の違いはありません。女性看護師は、家庭や育児と両立しながら働く人が多いため、転職したり、日勤だけの仕事を選んだりする必要があり、それが理由で、男性に比べてお給料が下がっていると考えられます。逆に考えれば、男性看護師と同様にバリバリ働けば、年収600万円以上も可能ということです。
では、50代後半の一般の方の平均の給与額と比べてみましょう。一般平均の月額給与は、男性(55〜59歳)で39万8700円、女性(55〜59歳)24万4000円です。
男性の一般平均だと、月額給与のピークは50代前半であり、50代後半になると減っていますが、看護師は50代後半になってもお給料は上がっています。女性の場合は、一般平均同様にやや下がっていますが、それでも一般平均と比べると10万円以上も高いままですね。
看護師のお給料は昇給率が低いという欠点はありますが、定年間近までお給料がアップするという利点があります。お給料がアップすることは、仕事へのモチベーションに直結しますので、看護師は定年までモチベーションを保ちやすい職業なのかもしれませんね。
50代の看護師の年収アップのプラン
40代までは転職することでお給料をアップさせることも可能ですが、残念ながら、50代ではそれが難しくなります。なぜなら、50代になると求人数が激減するからなんです。少ない求人数の中で、より良い条件の職場を探し、そこへ転職するのはなかなか難しいと思います。
また50代になると、定年退職も視野に入ってくると思いますが、定年退職すると退職金が出ますよね。この退職金は勤続年数によって金額が大きく変わってきますので、退職金のことを考えても、50代での転職はあまりおすすめできません。
それでも、50代でお給料アップを求めて転職する場合、自分のアピールポイントをしっかり把握しておく必要があります。20代や30代の看護師よりも優れている点やどのような面でその医療施設に貢献できるかをアピールできれば、転職を成功させやすいでしょう。
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