看護師の年齢別平均年収 【30代後半】
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
【30代後半】看護師の平均年収
では、30代後半の平均給与額を見てみましょう。
男性看護師 (35〜39歳) |
女性看護師 (35〜39歳) |
|
年収 | 522万9400円 |
473万3100円 |
月額給与 | 36万2000円 |
32万9800円 |
ボーナス | 88万5400円 |
77万5500円 |
出典:厚生労働省「平成24年賃金構造基本統計調査」
30代後半になると、男性の年収が500万円を超え、月額給与も順調に上がってきています。それに対し、女性は30代前半と比べて、年収も月額給与もあまり上がっていません。これは、やはり男女の働き方の違いによるものだと思います。
男性の場合は、一家の大黒柱として大病院でバリバリ働いて、夜勤回数も多いのに対し、女性の場合は、家庭や育児と両立させるため、日勤のみの職場を選んで転職する人が多いからなんです。
そのため、30代後半の女性看護師で、夜勤も入っているのに平均給与額よりお給料が少ないという場合は、転職してみたら、同じ仕事内容でも一気にお給料が上がる可能性があります。
では、一般の方の平均の給与額と比べてみましょう。一般平均の月額給与は、男性(35〜39歳)で31万9600円、女性(35〜39歳)で24万4200円です。まだ看護師の給与のほうが高いですが、20代と比べると、少しずつ一般平均との差が少なくなってきていることがわかります。看護師の給与は、各種手当がつくことで高くなっていますので、30代後半になると基本給は一般平均よりも低くなっているかもしれませんね。
30代後半の看護師の年収アップのプラン
30代後半の看護師は、様々な経験を積んでいて、ベテランの域に入ると思います。30代後半の看護師がお給料をアップさせるためには、管理職として役職につくかお給料の良いところへ転職する必要があります。
主任や師長などの管理職になれば、役職手当がつきますので、お給料がアップしますよね。ただ、管理職になるためには、職場での貢献度や管理職としての適性などが考慮されます。管理職を目指す場合は、その職場で生かせるような資格を取るなどのキャリアアップをしたり、管理職向けの研修に参加して、管理職としての適性を身につけるようにしましょう。
ただ、自分の希望や努力だけでは管理職になることができませんので、お給料アップのための現実的な手段は、転職することです。お給料アップを目指して転職する場合、注意すべきなのは給与額だけを見るのではなく、転職先があなたの経験やキャリアを評価してくれるかどうかです。
せっかく転職するなら、お給料が良いだけでなく、今までの経験を生かせたり、仕事のやりがいを感じたいですよね。
また、経験やキャリアを重要視してくれる職場なら、転職後もさらにお給料がアップしやすいんです。大学病院のCCUで15年働いた後、総合病院の循環器内科へ転職した人は、それまでの経験が加味されて、基本給が今までより4万円アップしただけでなく、転職後2年で主任になり、役職手当がついてさらにお給料がアップしたという例があります。
今までの看護師経験をしっかり評価してくれる職場なら、仕事へのモチベーションも上がりますよね。今の自分のお給料や職場での評価に不満がある方は、自分に合った転職先をじっくり探してみてはいかがですか?
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