夜勤の責任の重さが怖い
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
急変が怖い
看護師さんが夜勤が怖いと思う理由は、オバケが出るからだけではありません。夜勤中に急変にあたることに対して、恐怖を感じるケースもあります。
夜勤中は看護師の人数が少なく、2人体制で夜勤をしていることも珍しくありません。そして、医師は当直体制で病棟に常駐していないことがほとんどです。
そんな中で急変が起こると、自分で適切な対処して、当直医を呼び、医師の治療の介助をして、家族対応をしながら、ほかの患者さんの対応もしなければなりません。
日勤だったら、急変時にテキパキ動けなくても、ほかの看護師が手伝ってくれるので、何とか乗り切ることも可能ですが、夜勤中はそうもいきません。
急変が起こるのは、なぜか日勤帯よりも夜勤帯のほうが多いですよね。また、夜勤中は医療スタッフが少なく患者さんも寝ているので、患者さんの変化に気づくのが遅れ、重症になってから発見することも多いので、日勤での急変よりも大変なことが度々あります。
夜勤での責任の重さから、「急変に当たりたくない」、「急変に当たった時に、ちゃんと対処できるだろうか?」と思い、夜勤が怖いと感じる看護師さんもたくさんいます。特に、経験の浅い看護師さんは、急変が嫌だから夜勤に入るのを怖がる人が多いと思います。
責任者が不在で怖い
日勤中は、看護師長や事務長など責任者がいるので、患者さんや家族からのクレームやモンスターペイシェントへの対応など自分一人では対処できないことがあっても、すぐに責任者に相談できますし、場合によっては対応をお願いすることができるので、安心して働けますよね。
でも、夜勤帯になると、責任者がいなくなります。責任者が来る翌朝まで対応を遅らせることができれば良いのですが、その場ですぐに自分の判断で対処しなければいけないことも多く、日勤帯よりも責任が重くなります。
このように、夜勤中は看護師一人にかかる責任が重くなることが、夜勤を怖いと思う原因の一つと言えるでしょう。
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