夜勤のバイトってどんな仕事?
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
夜勤のバイトの仕事内容
常勤で働いている看護師さんの中で、「もっと稼ぎたい!」とか「今の給料に不満がある」と思っている人は多いですよね。
そういう人に人気なのが、夜勤のバイトです。常勤の休みの日に副業として夜勤のバイトをする人は意外と多いんです。
夜勤のバイトは体力的にきついですが、その分お給料が良いというメリットがあります。夜勤のバイトに興味を持っている人にとって、気になるのがその仕事内容ですよね。
「バイト」と言っても、仕事が少ないわけではなく、基本的に常勤の看護師が行っている仕事と同じことを行います。勤務時間前に病棟に行き、担当する患者さんの情報収集をして、申し送りを聞き、その後は、バイタルチェックや食事介助、点滴、配薬、夜間の巡回、採血、ナースコールの対応、看護記録の記載などが主な仕事になります。最後に、日勤スタッフに申し送りをして、仕事は終了になります。
物品の数量チェックや翌日の入院準備など病棟の雑用は、バイトは行わなくても良い場合もありますが、普段はその病棟で働いておらず、患者さんの情報を全く持っていないため、勤務前の情報収集に時間がかかったり、病棟のシステムや物品の位置がわからないことがありますので、労力や精神的な負担はバイトのほうが大変かもしれません。
夜勤のバイトのおすすめの職場は?
近年は、看護師不足が深刻化し、特に夜勤に入る看護師が不足している病院が多いので、多くの病院が夜勤専門のアルバイトの求人を出しています。
内科系や外科系の一般病棟はもちろんですが、精神科病棟や介護老人保健施設などの介護施設でも夜勤バイトの求人があります。
また、ちょっと特殊な分野であるICUなどの集中治療系の病棟や救急外来でも夜勤スタッフが足りずに、夜勤バイトを必要としているところがあります。
どのようなところで夜勤のバイトをするかですが、副業で夜勤のバイトをするという事情を考慮して、パターン別に3つをご紹介します。
精神的な負担をできるだけ少なく働きたい場合は、常勤で働いている職場と同じ診療科や分野を選びましょう。
夜勤のバイトは普段働いていない職場で働かなくてはいけないので、物品の位置やシステムがわからず、精神的な負担が大きくなります。
それに加えて、患者さんの疾患についてもあまり詳しくないんだったら、精神的な負担はさらに大きくなりますよね。
しかも、看護師の仕事はストレスだらけ。常勤の仕事でも精神的な負担がありストレスを抱えていると思いますので、夜勤のバイトではせめて少しでも精神的な負担を少なくしたいものです。
ですから、精神的な負担を少なく夜勤のバイトをしたい場合は、常勤で働いている職場とできるだけ仕事内容が似ているところを選ぶと良いでしょう。
常勤として働いているけど、近々違う診療科や分野への転職を考えている場合は、転職しようと思っている診療科や分野の夜勤バイトの求人を選びましょう。
転職しようと思っている診療科や分野で夜勤バイトをすると、転職前のお試し体験ができるんです。
未経験の診療科や分野に興味を持っていても、実際に働いてみると「あれ?想像してたのと違うなぁ」ということもありますし、「やっぱり私は無理だな」という場合もありますよね。
未経験のまま常勤として転職し、「あれ?」とか「無理だな」という事態になると、転職を後悔することになりますよね。
常勤だと退職するための手続きも手間ですし、転職後短期間で辞めてしまうと次の転職に不利になってしまいます。
そうなることを避けるためにも、夜勤バイトで転職を考えている診療科や分野でお試し体験をしておくと、その診療科や分野が自分に合っているかどうかがわかりますのでおすすめなんです。
夜勤バイトは常勤の貴重な休日を使って入りますので、できるだけ体力的には楽なほうが良いですよね。
あまりにもハードな夜勤バイトに入ってしまうと、体調を崩しやすくなり常勤の仕事にまで影響が出てしまいます。
体力的に楽なバイトは介護施設です。介護施設は介護士さんがいて力仕事はありませんので、消灯後は基本的に看護記録の記入や翌日の配薬準備等をするのみになります。
介護施設によっては、消灯後は看護師は利用者の発熱や怪我などがない限り、当直室で寝ていられるということもあるんです。
そのため、介護施設の夜勤のバイトは体力的に負担が少なく、常勤の仕事と両立させやすいというメリットがあります。
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