整形外科に向いている看護師、お勧め整形外科、給料アップ法
[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]
整形外科に向いている人
整形外科で働く看護師は、どんな人が向いているのでしょう?
整形外科の患者さんのほとんどが、意識がはっきりしています。また、回復が目に見えてわかりやすく、急性期からリハビリ期、在宅へ至るまでの看護に携わることができるという特徴があります。
そのため、患者さんと話し合いながら看護計画を立てられますので、「患者さんとじっくり向き合って看護をしたい」、「患者さん主体の看護をしたい」という人は整形外科で働くと良いでしょう。
整形外科のもうひとつの特徴として、患者さんの年代が幅広いという点があります。特定の年代だけでなく、色々な年代の患者さんの看護がしたいという人も、整形外科で勤務することをおすすめします。
また、整形外科病棟は、力仕事が多いですが、ほかの診療科よりも明るく体育会系の雰囲気であることが多いですので、さばさばした性格の人であったり、ほかの内科や外科より患者さんと話す機会が多いので、おしゃべり好き人が向いていると言われています。
どんな整形外科がおすすめ?
整形外科で働いてみたいという人は、どのような整形外科を選ぶべきでしょうか?整形外科には、クリニックや外来、整形外科専門病院、総合病院での整形外科病棟の主に3種類の職場があります。
整形外科のクリニックや外来
クリニックや外来は、肩こりや腰痛など日常生活の中で起こる疾患や退院後のリハビリ期などの患者さんが多く、重症な人は少ないものの患者さんにとっての需要は非常に高いという特徴があります。
「夜勤はしたくない」、「生活内に根ざした看護をしたい」という人は、クリニックや外来を選ぶと良いでしょう。
整形外科専門病院
整形外科専門病院は、その名のとおり整形外科を専門に扱う病院です。そのため、整形外科の一般的な疾患だけでなく、珍しい疾患を看ることができますので、整形外科でのキャリアを積みたい人、スキルアップしたい人は、整形外科専門病院で働くことをおすすめします。
総合病院の整形外科
また、総合病院の整形外科の場合、専門病院に比べると症例は一般的なものがほとんどですが、糖尿病や高血圧をはじめとする生活習慣病など整形外科以外の持病を持った入院患者さんが比較的多くなりますので、整形外科だけでなくほかの内科関連の看護をすることができます。
また、整形外科で経験を積んだ後、ほかの診療科への異動を視野に入れている人は、専門病院ではなく総合病院の整形外科に勤務すると良いですね。
スポーツ整形外科
このほか、特殊な例としてはスポーツ整形外科があります。スポーツ整形外科は、スポーツ選手を対象としていて、スポーツ障害などで起こる整形外科上の疾患を専門に扱っています。スポーツ障害に興味を持っている人にはおすすめです。
整形外科の給料と給料アップの方法
整形外科で働く看護師の給料は、ほかの診療科と比べても、特に高い・安いなどの特徴はなく、ごく平均的なものになります。経験年数や勤務地域、病院の規模によっても異なりますが、外来やクリニックだと20万円〜25万円、夜勤ありの病棟だと25万円〜30万円ということが多いようです。
看護師の平均年収は約470万円ですので、整形外科への転職を考えている人は、この平均年収の額を参考にして職場を選ぶと良いと思います。
整形外科で給料をアップさせる一番の近道は、やはり高給与の職場、ボーナス支給実績の良い職場、夜勤手当の良い職場に転職することです。
そのほか、整形外科でのキャリアを積んで、専門性の高い知識や技術を身につけると、昇給や昇進につながっていくでしょう。
看護師の給料のことは【看護ラボ】 TOP>>