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アレルギー科の特徴、看護師の仕事、適性とスキル、給料アップ法

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アレルギー科の特徴、看護師の仕事、適性とスキル、給料アップ法

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more..]

アレルギー科はアレルギ−疾患全般を扱う診療科になります

アレルギー科の特徴

アレルギー科はアレルギ−疾患全般を扱う診療科になります。アレルギー科の対象となる疾患は、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー、薬剤アレルギー、金属アレルギー、アナフィラキシーショックなどがあります。

 

アレルギー科の特徴の1つ目は、時代の流れとともに、その需要が高まっている事です。ここ10年ほどで食物アレルギーやアナフィラキシーショックなどの認知度が広がり、アレルギーの恐ろしさが一般的に知られるようになりました。

 

また、ストレス社会のせいでアレルギーが悪化する人が多く、アレルギー科の需要・必要性が高まってきているのです。

 

特徴の2つ目は、患者さんの年齢層が幅広い事です。乳幼児は食物アレルギーやアトピー性皮膚炎で受診することが多いですし、花粉症は年齢層を問わず発症します。

 

また、気管支喘息は高齢者に多い疾患ですから、アレルギー科では乳児から高齢者までありとあらゆる年代の患者さんが訪れる診療科なのです。

 

アレルギー科の看護師の業務内容や役割

アレルギー科の看護師の業務内容や役割で、病棟と外来に共通しているものは生活指導です

 

アレルギーを持っている人は、日常生活内でいかにアレルゲンを取り除き、アレルゲンに触れないように生活するかが重要になりますし、長期間にわたって毎日正しく服薬を続ける必要があります。

 

また、患者さんやその家族にアレルギーの正しい知識を身につけ、理解を深めてもらう必要がありますよね。

 

そのために、アレルギー科の看護師はしっかり生活指導をして、患者さんの日常生活をサポートする事が大切な仕事になるのです。

 

アレルギー科のメリットとデメリット

アレルギー科で働く看護師のメリット

アレルギー科で働く看護師のメリットとデメリットを考えてみましょう。アレルギー科のメリットは、患者さんとじっくり向き合った看護ができる事です。

 

アレルギーを持っている人は、長期間の治療を続けないといけませんので、外来やクリニックでも定期的に患者さんが受診することになり、1人1人の患者さんと長期にわたって向き合った看護をする事ができます。

 

アレルギー科で働く看護師のデメリット

アレルギー科のデメリットは、病棟の場合は患者さんが重症で、いつ急変するかわからないという緊張感の中で働かなければいけない事です。

 

アレルギー科に入院する患者さんは、アナフィラキシーショックを起こした場合が多いのですが、ご存知のようにアナフィラキシーショックは命に関わります。

 

緊急入院後、落ち着いていたと思ったら、突然呼吸が停止した、突然血圧が下がったということもありますので、アレルギー科の病棟勤務の場合は、緊張感を持って働かなければならず、精神的なプレッシャーを感じる事があります。

 

また、アレルギー科の外来やクリニックは、季節によって忙しさが変わり、花粉症の季節は特に忙しく、残業する日も多くなる事がデメリットになります。

 

アレルギー科に向いている人や必要なスキル

アレルギー科には、患者さんに共感でき、相手の立場に立って物事を考えられる看護師が向いています。

アレルギー科に向いている人は、患者さんに共感でき、相手の立場に立って物事を考えられる人です。

 

アレルギーを抱えている患者さんはアレルギー症状に苦しみ、アレルギーと上手に付き合っていかなくてはいけませんので、ストレスを抱えているんです。

 

気管支喘息の患者さんなら、息が苦しい、咳が止まらなくて夜に眠る事ができない、アトピー性皮膚炎の患者さんはとにかくかゆい、皮膚がただれて外見的に恥ずかしいなどのストレスですね。

 

そのようなストレスを汲み取り、共感し、その患者さんの立場に立って、物事を考えると、その患者さんの生活環境に応じた生活指導をする事ができるでしょう。

 

また、アレルギー科の看護師は、高いコミュニケーションスキルが求められます。アレルギー科の看護師の重要な仕事の1つである生活指導は、コミュニケーションスキルがないとできませんよね。

 

もちろん、コミュニケーションスキルがないとアレルギー科で働く事ができないというわけではありませんが、アレルギー科で働くなら、コミュニケーションスキルを磨く努力をしたほうが良いでしょう。

どんなアレルギー科がおすすめ?

アレルギー科で働くなら、どんなアレルギー科を選ぶと良いのでしょうか?まずはアレルギー科の病棟で働きたい看護師さん向けの、アレルギー科を選ぶポイントをご紹介します。

 

病棟は、アレルギー科単独での専門病棟を持っている病院はありませんので、混合病棟になります。

 

そのため、アレルギー科以外にどんな診療科との混合病棟なのかを必ずチェックしておく必要があります。混合病棟の中で、アレルギー科以外の診療科にまったく興味がなかったら、せっかく希望したアレルギー科で働いても、仕事のモチベーションは下がってしまいますよね。

 

次に外来やクリニックで働きたい看護師さん向けのアレルギー科を選ぶポイントについてご紹介します。

 

病院の外来の場合はアレルギー専門外来を持っているところがありますが、クリニックは皮膚科や小児科、内科と併設しているところが多くあります。

 

さらに、美容皮膚科などの自由診療クリニックの一部にアレルギー科を設けているところがありますので、アレルギー疾患を専門にしたいのか、小児科や皮膚科にも興味があるのかによって、どのアレルギー科が良いかを選ぶと良いでしょう。

 

アレルギー科の給料と給料アップ方法

アレルギー科の看護師の給料は、経験年数や勤務地域によって変わってきますが、ほかの診療科と同程度で、外来やクリニックだと月収20〜25万円程度、夜勤ありの病棟だと月収25〜30万円程度となります。

 

アレルギー科での給料アップ方法は2通りあります。1つ目は、小児アレルギーエデュケーターの資格を取得して、キャリアアップすることです。

 

小児アレルギーデュケーターは日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が認定している資格で、小児アレルギーの専門看護師と言える存在です。

 

この資格を取ってキャリアアップして、給料に反映させてもらえば、給料アップが見込めます。

 

2つ目は、美容皮膚科と併設しているアレルギー科で働く事です。美容皮膚科は自由診療になりますので、美容皮膚科とアレルギー科を併設しているところは、一般的な保険診療だけのクリニックよりも給料が高くなるんです。

 

美容皮膚科と併設しているアレルギー科で働けば、日勤のみでも月収30万円程度を狙う事ができるでしょう。

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