皮膚科の特徴と看護師の業務内容|【診療科別】給料・年収・待遇のアップの秘訣|看護師の給料を比較|年収アップの秘訣教えます!

皮膚科の特徴と看護師の業務内容

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皮膚科の特徴

皮膚科は、その名のとおり皮膚の疾患全般を扱う診療科です。皮膚は頭皮からつま先の部分まで全身を覆っていますので、皮膚科は皮膚専門の診療科でありながら、診療範囲は全身に及びます。

 

  • 患者の年齢が幅広い

皮膚科の特徴は、主に3つあります。1つ目は、皮膚科は新生児から高齢者まで幅広い年代の人が受診することです 新生児や乳児はオムツかぶれや乳児湿疹、小児になればアトピー性皮膚炎、思春期以降はニキビや水虫、蕁麻疹などもありますし、高齢になると脂漏性皮膚炎が増加します。

 

  • 比較的軽い症状

2つ目が、命にかかわる重症な疾患は少ないことです。健康な人でも、何らかの皮膚トラブルで皮膚科を受診したことがあるという人は多いと思います。皮膚がんなどの重症疾患もありますが、ほとんどが入院の必要がない通院治療が可能な疾患となっています。

 

  • 外来やクリニックが中心

3つ目が、上記の特徴の関係していますが、病棟での入院治療よりも外来やクリニックでの治療が主流であるという点です。皮膚科のクリニックは全国に約1万3000もありますし、外来は比較的小規模の病院にもよくありますが、皮膚科の病床がある病院はあまりありません。あってもほかの診療科との混合病棟であることが多く、単独の皮膚科病棟がある病院は非常に少ないのが現状です。

 

皮膚科での業務内容

皮膚科での業務は、ほかの診療科と異なり、外来やクリニックでのものが主流となります。内科や外科などの診療科は病棟勤務が多いため、医師の診療の補助だけでなく、清潔ケアや排泄介助、食事介助などの日常生活援助も業務内になりますが、外来やクリニックでは日常生活援助は行いませんので、医師の診療の補助が主な業務になります。

 

具体的には、診察に必要な物品や薬剤の準備、採血や薬の塗布、診察しやすいように患者さんの体位を整えること、医療器具の洗浄・滅菌、患者さんへの説明、衛生管理などになります。この中で特に皮膚科で注意すべきこと、特徴的なことをご説明します。

 

皮膚科の診察領域は全身に及びますが、疾患によってはあまり人に見られたくない部位、恥ずかしい部位などを診察しなければいけませんので、看護師は医師が診察しやすいようにするだけでなく、患者さんのプライバシーをできるだけ守り、診察が患者さんの精神的な負担にならないよう配慮する必要があります。

 

次に、患者さんへの説明についてです。皮膚科の場合は、飲み薬よりも外用薬(塗布薬)が多いのですが、内服薬よりも外用薬は自己判断で使用してしまう患者さんがたくさんいます。でも、塗るタイミングや量、回数、症状が改善した時にはどうするかなどもしっかりと説明しておかないと治療効果が薄れてしまうことになりますので、患者さんへの説明や確認は、皮膚科の看護師の重要な業務のひとつと言えるでしょう。

 

最後に衛生管理についてです。皮膚科の疾患は、水虫やとびひ、疥癬、帯状疱疹など感染性の強いものがありますので、診察室だけでなく外来、クリニック内の衛生管理には注意しなくてはいけません。

 

皮膚科のメリットとデメリット

  • 皮膚科で働くメリット

皮膚科で働くメリットとデメリットについて考えてみましょう。

 

まずはメリットからです。皮膚科の多くは外来やクリニックなので、夜勤がないという点は大きなメリットでしょう。また、診療時間も決まっていますので、病棟に比べて残業時間が少ないというもの魅力のひとつです。

 

もうひとつのメリットは、幅広い年代の患者さんを看護できるという点です。皮膚科は。新生児から高齢者まで老若男女問わず、ありとあらゆる年代の患者さんが受診します。すべての年代の人が対象となるのは大変な点も多いですが、その分知識量も増え、貴重な経験となりますし、やりがいを感じられるでしょう。

 

そして皮膚科の疾患は、回復具合が目に見えてわかりやすいという点もあります。内科疾患は、検査データで回復具合を判断することが多いのですが、皮膚科疾患は検査データのほかに、見ただけでも症状の増悪・軽減がわかりますので、皮膚科は仕事のやりがいを感じやすいと言えます。

 

  • 皮膚科で働くデメリット

次にデメリットについてです。皮膚科で働くデメリットは、病棟勤務の機会が少ない点です。病棟で働きたいと思っても、病床数が少ないため、需要があまりありません。外来やクリニックでは、一人ひとりの患者さんと接する時間が少なく、患者さんと密にかかわって看護をしたいという人は不満を感じるかもしれません。

 

また、病棟勤務となっても、混合病棟であることが多いので、皮膚科専門というわけにはいきません。皮膚科を専門にしたいと思っている人にとっては物足りなく思ってしまうでしょう。

 

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