中規模以上の病院なら、毎年行われる冬の厄介行事。
それは、看護研究。
先日私もやっと書き終えたばかりです。
まるで、お腹の中で大切に育てた子供を、産み落とすのに似た気持ちが込み上げてきます。
出来上がった研究は、私にとって、宝物で、大切なものです。
あんな辛い作業を良く頑張ったな。この研究結果は、患者さんのために有益なものになった。
と、自分をほめています。
看護研究は、多数のナースが苦手意識を持っていると思います。
その理由として、通常の業務を終わらせて、
サービス残業という奉仕と慈善の領域で、行わなければいけないからだと思います。
臨床に看護研究が根付かないのは、このような負担が大きすぎるからだと研究を読んだ事があります。
幸運にも、現在の私の職場環境は、通常の業務時間内で研究活動の時間が取れます。
研究のための残業は、ほとんどしませんでした。
もちろん、家に持ち帰って、行ったこともありましたが、それは、嫌々ではなく、やりたくて、楽しくてやったという感覚です。また、来年も研究しても良いとすら思っています。
そのような環境と、周りのスタッフの協力・配慮に感謝しています。
しかし、私のような環境の施設はほとんどないかと思います。
今後、看護を発展させたいのであれば、もっと、時間的余裕を持たせることが大切だと思います。
いつか、そんな時代になり、厄介行事から歓迎行事になる事を望みます。