患者さんも看護師もすっきり 【職業病】


摘便は患者さんも看護師もすっきりです!看護師は、仕事内容の特性から、様々な職業病を持っています。
これは、病院にかかってお薬を出してもらえば治る病気ではなく、看護師のキャリアを積めば積む程重症になっていく性質のもので、私はこの病をステータスと呼んでいます(笑)

摘便とは、便秘で苦しんでいる患者さんが、下剤の内服をしても、浣腸してもどうしても便が出せないときに行う看護処置です。

手袋をつけて、患者の肛門に指を入れて、便を掻き出す援助です。
一般の方には、想像がつかない行為かもしれません。
しかし、患者さんは、便を出せずに苦しんでいるため、何とかしなくてはなりません。
便臭にやられて、めまいを起こしている場合では無いのです!

この病を発症すると、便の匂いも一瞬感じなくなります。
直腸で、ウサギのうんちのように、カチカチになっている便を残さず出す!!
この事に集中します。もちろん直腸の長さ・大腸の構造などをよく考えて援助しています。

想像して下さい。詰まっていたものを奇麗に掻き出す。ちょっとスッキリしませんか?
これで、患者さんが楽になるのです。
自分もスッキリする上、患者さんにも有益なんて、本当に素晴らしいことです。

だいたい、便にまつわる援助なんて、一般の方なら嫌でしょうね。
しかし、看護師として白衣をまとうと、この援助にちょっとした楽しみを見つけられるようになるのです。ステータスです。

最近は、摘便の機会に恵まれず、少し残念な気持ちです。(;^ω^)