看護師の旦那さんって、本当に可哀想


看護師の旦那さんは可哀想かも知れませんね看護師はいつも、患者さんに優しく、誠実で、丁寧に接する必要があります。
一般の方たちも恐らく看護師に対して、そのような印象を持っているかと思います。

たぶん、うちの主人も、そのような印象を持っていた事でしょう。

しかし、家でもそうかというと、全く違います。
シェフが、自宅ではお料理をしないように、看護師も家では、看護師ではないのです。
正確に言うと、主人に対しては、看護師ではないのです。

子供に手のかかる時期のママさんナースなら、絶対同感してくれると思いますが、

主人に、「ちょっと、具合が悪いんだけど?」とか、
「ここ、切ったみたい」などと言われた時のあの気持ち。
(はあ??大人なんだから、自分で、病院行ってよっ!!! 私は、医者じゃないんだから。)
(ちょっと、私に甘えてんの?やめてよ?。子供の世話は、私一人でしなきゃなんないじゃない。本当、使えないなんだから。)

という、気持ちが沸き上がってきます。あ、恐ろしい?
もちろん、本当の気持ちは、言いませんよ。

しかし、子供に対しては、全く違います。
看護師の知識と技術を、マックス発揮します。
傷の処置などは、病院とほぼ同じレベルで行う事ができます。
発疹が出た。熱が出た。お腹が痛い。嘔吐した。などなど、
だいたいの原因を予測し、病院へ連れて行くタイミングなど分析・判断します。

この扱いの違いは、何なんでしょう。本当に可哀想になります。
看護師と結婚しなかったら、心配され、優しくされたことでしょうね。

本当に、ごめんね。子供たちが成人したら、優しくするから許してね?

排便介助で「お馬さんして」


患者さんに「お馬さんして」と言いそうになりました先日、便失禁をした患者さんの介助をしました。
お腹の調子が悪く、下痢気味でトイレにたどり着くまで、間に合わなかったようです。
しばらく、トイレに立てこもり、出てこないので声をかけると、「うーん、ちょっと・・・。」と、悲しい声が・・・。
「失礼します。」と扉を開けると、パジャマ、ショーツ、便座が便まみれ。

暖かい布で拭き取りました。
しっかり拭き取るために、前屈の姿勢を取ってほしかったのですが、「お馬さんして~」と言いそうになる自分がいました。

家には2歳の子供がいるため、子供のお尻を拭くときの「お馬さんして~。」が染み付いていたのです。
この言葉は、発しませんでしたが、心の中で、クスっとしてしまいました。
危なかった~。^^;

入浴介助は笑顔が見れて好きです


入浴介助は看護師の仕事の中でも患者さんの笑顔が見られるので好きです脳神経外科に勤務している頃の話です。
その日、私は入浴介助をする日でした。
一般の浴槽に入る事が困難な意識状態があまりよくない患者さんを、ストレッチャーを使用し入浴の援助をするのです。

入浴介助用の作業着に着替え、張り切って介助をしていました。
浴室では、患者さんと私の二人きりです。
私の張り切りと、二人だけという空間と、浴室の音響がからみあい、意識刺激と称して、歌を歌ってしまいました。

もちろん患者さんの年代に少しでも近づけるような「美空ひばり」を歌ったような気がします。カラオケが大好きだった私は、気分が良くなってきて、声が大きくなっていたのでしょう。

介助が終わって、浴室を出たら、数名の患者さんがいて、笑いながら拍手をしていました。

浴室の隣のお部屋まで、聞こえていたようです。
恥ずかしいやら、嬉しいやらで、私もニヤニヤしてしまいました。

患者さんの笑顔が見られる業務なので、入浴介助は大好きでした。

困った患者さんの中でも一番困ったのはコノ患者さん


看護師を困らせる、困った患者さんも色々な方がいます。どこにでも困った患者さんっていますよね。

今まで、たくさんの困った場面に遭遇してきました。
例えば、

「自分が一番具合が悪いのだから、一番に見てほしい。」
「弟からもらったこの軟膏が良く効くから、(当時、院内処方で取り扱っていなかった)その薬を採用してほしい。」
「あの患者さんは何の病気なんだ。同じ部屋だから知っておくのが当然だ。」
「どうして、21時に消灯で、6時に起床なんだ。同室患者さんがいるのに自分の都合のみで、起床・消灯時間を決めたい。」

などなどなど・・・。

しかし、このような場面は、話を良く聞き、患者さんがしてほしい事を良く聞いた上で、譲歩できることはないか考え、希望に添えない理由を説明すれば、解決できます。

しかし、今までで一番困った、何とも不愉快になる出来事がありました。

治療のために病院に来ているのに、治療に協力しない患者さんがいました。
自分の不調を訴えるのですが、その不調を改善するために、このような検査、処置、治療が必要と医師が説明しても、独自の理由で、すべて拒否。

そして、医師が、立ち去った後、悶々とした気持ちを私たちにぶつけて来るのです。
かなりの時間をかけて患者さんの言いたい事を、良く聞くのですが、
何に困っていて、何をしてほしいのか、どんな症状を治してほしいのか、
要点をまとめて聞き返すのですが、すべて否定。
一通りお話を聞いた後、こちらが提案する状況になると、こちらの話の途中にかぶせるように、話してきます。

ただ、謝ってほしい訳でもなく、話を聞いてほしい訳でもなく、何をしてほしいのかが全くわかない患者さんなのです。

医療者の話を聞く気が全くないのです。

聞く気がないのに聞いてくる患者さんの心理とは、いったいなんなのでしょうか?
本当に困っています。

看護研究もまた楽しい!


看護研究はとても楽しかったです!残業時間以外にすることが出来たのは恵まれていますね!中規模以上の病院なら、毎年行われる冬の厄介行事。
それは、看護研究。

先日私もやっと書き終えたばかりです。
まるで、お腹の中で大切に育てた子供を、産み落とすのに似た気持ちが込み上げてきます。
出来上がった研究は、私にとって、宝物で、大切なものです。

あんな辛い作業を良く頑張ったな。この研究結果は、患者さんのために有益なものになった。
と、自分をほめています。

看護研究は、多数のナースが苦手意識を持っていると思います。
その理由として、通常の業務を終わらせて、
サービス残業という奉仕と慈善の領域で、行わなければいけないからだと思います。

臨床に看護研究が根付かないのは、このような負担が大きすぎるからだと研究を読んだ事があります。

幸運にも、現在の私の職場環境は、通常の業務時間内で研究活動の時間が取れます。
研究のための残業は、ほとんどしませんでした。
もちろん、家に持ち帰って、行ったこともありましたが、それは、嫌々ではなく、やりたくて、楽しくてやったという感覚です。また、来年も研究しても良いとすら思っています。

そのような環境と、周りのスタッフの協力・配慮に感謝しています。

しかし、私のような環境の施設はほとんどないかと思います。
今後、看護を発展させたいのであれば、もっと、時間的余裕を持たせることが大切だと思います。

いつか、そんな時代になり、厄介行事から歓迎行事になる事を望みます。